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新型コロナ禍の海上コンテナ物流への影響の話 その2
KAUぞう こと共同フレイターズの飯塚です。

今日は在宅勤務をしています。

会社にいるとまだまだオペレーショナルな仕事を抱えているのでどうしてもそちらの比重が高くなりますが、在宅だとそれ以外の「緊急ではないが重要な仕事」に集中できますね。
特に今日は経理にとって一番忙しい月末日前の嵐の静けさか、承認する伝票の数もいつもより少ないようです。

ということでウィークリーのブログ更新が実現できそうな予感w

今日は、前回に続いて 新型コロナ禍が海上コンテナ物流に与えている影響 についての話を書きます。

昨日業界紙で結構ショッキングなニュースが報道されました。
これ、詳細はログインしないと読めないからリンク貼っちゃっていいのかな?

アジアからの貨物の玄関口である北米西海岸のロサンゼルス港とロングビーチ港で港湾労働者の間で新型コロナウイルスの大規模クラスターが発生し、700人近くが感染したというニュースです。

■ 海事新聞2021年01月27日
https://www.jmd.co.jp/article.php?no=264346

この二つの港ではアジアからのコンテナの増加に荷役作業が追い付かず、沖でコンテナ船が30隻以上も待機している状態になっていました。

そこに来てこの大規模クラスターの発生です。
700人というのはちょっとすごい人数ですよね。

それこそ太平洋の「対岸の火事」なんて言ってる場合じゃなくて、先週も書いたとおりただでさえコンテナ不足や海上輸送力の不足がアジアや日本でも大きな問題となっている中、今後結構大きな影響を与えかねません。

これについては「意外と大した影響なかったわ」となることを期待しつつ今後の動きを見るしか無いですね。

元々今日書こうと思っていたのはこの件ではなくて、去年新型コロナが世界的パンデミックになって以降ずっと問題になっている、船員の交代についての話です。

去年6月、テレビ東京で
「日曜ビッグバラエティ「英国⇒日本25000km!超巨大コンテナ船に乗せてもらいました!世界大航海SP」
という番組をやっているのを観ました。

■ テレ東プラス+
https://www.tv-tokyo.co.jp/plus/lifestyle/entry/2020/021994.html

実は私も、岸壁に停泊中のコンテナ船には乗せてもらって操舵室やエンジンルームまで見学させてもらったことはあるんですが、実際に航海中のコンテナ船の様子を観たのは初めてでした。
・・・まぁ当たり前っちゃあ当たり前なんですが。

それで、
この番組のサブタイトルに
「取材班も下船できない...巨大コンテナ船が新型コロナの影響で波乱の航海に。若き女性航海士の日常に完全密着」
とあるように、
ちょうどこの取材班が乗って航海中に新型コロナの世界的なパンデミックがどんどん進行して、船員はもちろん取材班も船から降りられなくなっちゃいます。

番組の前半では寄港したヨーロッパの街に上陸して買い物を楽しんだりする様子が見れるんですが、コロナの拡大に伴って何日も航海してようやく到着した港でも船から降りられなくなります。

それどころか交代の船員が来れないために予定した乗船期間が終わっても船を降りることができず、番組は取材班だけは特例で船を降りて帰国できたものの、船員の皆さんはそのまま継続して乗船を続けるところで終了します。

この放映が2020年の6月20日ですから、撮影は多分5月頃の話ですよね。

それ以降もこの船員の交代問題はずーーっとコンテナ船に限らず、海上輸送を維持する上での大変大きな問題としてあり続けました。

「あり続けた」というのはど言うことかと言うと、船員の方が何ヶ月も、場合によっては半年とかそれ以上も船から降りられず乗船したまま仕事をし続けていたということです。

ほとんどの国が外国からの入国を制限していたため、乗務の交代を予定していた港に交代要員が行けないわけですよね。

国際海上輸送を行う船の船員を世界で一番多く供給しているのはフィリピンだそうで、日本の船社の看板を付けて航海しているコンテナ船も日本人よりも外国籍の船員のほうが圧倒的に多くを占めるそうです。

昨年終わり頃の動きとしては、本船の寄港ローテーションを工夫して寄港する港でその国の船員と交代するような仕組みをとったり、新型コロナ禍が少し下火になる中で再開したいわゆる「ビジネストラック」枠で交代の船員についても入国を認めたりする事例が増えていたようでした。

日本でも同様の措置をとっていまして、1月8日の緊急事態宣言の再発令でどうなるのか心配していたところ、連休明け12日付の業界紙に「政府 外国人船員の入国認める 緊急事態宣言下も 海運関係者、安堵の声」という記事が載っているのを見てホッとしました。

コロナ禍の海上コンテナ物流


我々のような仕事をしていると、当然他の皆さんよりは本船の動向だとかを日常的に気にしています。

どこどこの港で混雑が発生しているとか、どこで台風が発生しているからスケジュールが遅れそうだとか。

でもその船を動かしている船員の皆さんのことまではなかなか頭が回りません。
横浜支店にいた頃、SEAMEN‘S CLUBを見て「カッコいいなぁ」とか思ったりはしていましたがw

こういう仕事をしていても、普段は書類やディスプレイ上、たまに検査で立ち会うコンテナヤードくらいでしか「海上輸送」のリアルには触れる機会がありません。

新型コロナ禍に伴ういくつかの報道を見て、改めて私達の暮らしを支える海上輸送、それを担う船員の皆さんや全世界の港湾で働く作業員の方たちの存在をリアルなものとして感じられた気がします。

いかがでしたでしょうか。

読んで、少しは「へぇ」と思っていただけたのであれば幸いです。


引き続きご愛読のほどよろしくお願い申し上げます。

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[2021/01/28 19:34] | 時事ご案内 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
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