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■ 「アジア10か国・地域発」と「アジア18か国・地域発」のコンテナ数量統計の話
日本列島の南西の方から徐々に梅雨に入っている今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。

とにかく日替わり週替わりで暑かったり寒かったり、一日の内でも気温の差がものすごくあったりで、体調を崩された方も多いんじゃないでしょうか。

かく言うKAUぞうも先週末頃からちょっと風邪をひいてしまいまして、くしゃみ・鼻水・鼻づまりに苦しめられていました。

そんな体調の悪い中、先日朝の通勤電車でラッキーにも座ることが出来ました。

会社のある浜松町までの数十分、いつもなら座った途端寝に入るところですが、いかんせん鼻が詰まっていてなんとなく息苦しい。片方の鼻が完全に詰まっちゃってる感じです。

「誘拐されて口をガムテープでふさがれたとき、鼻が詰まっていたらどうしよう」

なんていう「あるある」がふと思い浮かびまして、「片方の鼻だけで息をするとどうなるか」、という高尚な実験を試みることにしました。

気を許すと口呼吸になっちゃうんで、意識を呼吸に集中し、スーッ、ハァー。
ちょっと苦しいような、いや、このまま寝ちゃうにはちょっと息苦しいけど、意外と片方の鼻だけでもいけるなぁ・・・なんてやってるうちに浜松町駅に到着。

でですね、その日一日、なんとなく普段より集中力が高まったような。

そこでふと思ったんですが、これはひょっとして、はからずも今はやりの「マインドフルネス」を朝からやったみたいなもんじゃないかと・・・違いますかね・・・・。


さて、今日は、「アジア10か国・地域発」とか「アジア18か国・地域発」とかで発表される、アジア発北米向けコンテナ数量の統計数字の話です。

はっきり言ってトリビアです。

アジア発北米向けの航路を、業界用語で「北米東航(往航)」と言います。
逆に北米からアジアへの航路を「北米西航(復航)」と言います。

この荷動きが何ヶ月連続で増加したとか、減少したとかがよく記事になり、KAUぞうのところのHPのショートニュースでもお伝えしています。

で、この貨物が増えた減ったと言う記事の中で一つにくくられている「アジア」。
良く見ると、実は「アジア10か国・地域」とされている場合と、「アジア18ヵ国・地域」とされている場合があるんですね。

統計を発表しているところによって違うようで、手元にある新聞記事を見比べてみました。

4月に発表された3月の北米東航についての記事が「米民間統計サービスのデータマイン」の統計で、ここでは「アジア10か国・地域」

5月に発表された4月の訪米東航についての記事が「日本海事センターが米国通関統計サービスJOC-PIERSのデータを基に集計した」結果で、「アジア18ヵ国・地域発」

そこで、実際それぞれどこの国・地域をさしているのかを調べてみました。

まず「10か国・地域」
1)日本 2)韓国 3)台湾 4)中国 5)香港 6)シンガポール 7)マレーシア 8)タイ 9)ベトナム 10)インド

「18ヵ国・地域」でにこれに加わるのが、
11)マカオ 12)フィリピン 13)インドネシア 14)カンボジア 15)ミャンマー 16)スリランカ17)バングラディシュ 18)パキスタン

で、さらに良く見るとこの二つの統計、数字もだいぶ違うんですよねぇ。

両方とも同じTEU=20フィートコンテナ換算でのコンテナ数量なのに、例えばシンガポール。
3月の「10か国」統計では5万6000TEUなのに、4月「18か国」の方ではなんと9000TEUになっています。

月が違うとはいえ、1ヶ月で6分の1になるほどコンテナの数に変動があるわけがありません。

実はこれ、「10か国」の方が「積地別」なのに対し、「18ヵ国」の方は「仕出し地別」だからなんです。

つまり「10か国」の方は、米国についたコンテナがその船に「どこで積まれたか」で集計してる。
一方「18か国」の方は、そのコンテナが「どこで船社に渡されたか=どこで詰められたか」で集計している。

だからアジアの各地域からコンテナが集まってきて、北米向けの本船に積み替えられるシンガポールについては、「積んだ本数」と「詰められた本数」で6倍も違っちゃうんです。

これだけなら全部合計すれば、まぁそんなに変わらないだろうと思うんですが、微妙なところでは発表される統計結果に違いが出てしまうようです。

5/17付のKAUぞうのところのショートニュース。

「アジア発北米向けコンテナ 4月 前年同月比1.3%の増加」と言うタイトルで、「中国発は0.7%減ったけど、韓国やベトナムが増えて全体では14ヶ月連続でプラスになった」という内容です。

こちらはデータマイン集計の「10か国」の数字です。

ところが5/28の日本海事新聞。

「北米東航 1.6%減 4月コンテナ 中国のマイナス響く」という記事が掲載されています。
こちらは日本海事センター・米国通関統計サービスの「18ヵ国」の数字がベースです。

ということで、パッと見同じ「アジア発米国向けコンテナ数量」の統計でも、微妙に・・・と言うか、「増加」と「減少」くらい数字に違いが出て来ちゃうんですよ、と言うお話でした。

・・・・実はこの文章を書くまで、KAUぞうもこの違いに気づいていなかったことは内緒です。


いかがでしたでしょうか。

読んで、少しは「へぇ」と思っていただけたのであれば幸いです。

引き続きご愛読のほどよろしくお願い申し上げます。


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