■ ヒアリとワカメの共通点とは?海上輸送と環境問題の話
北朝鮮の弾道ミサイルの発射や核実験、それを巡る米朝間の応酬など、きな臭い話が続いています。

Jアラートの発報でKAUぞうが乗っていた電車も止まっちゃったりして、何事かとびっくりしましたが、この問題、どこまでどう心配すればいいのか、なんとも戸惑うばかりです。

そうかと思ったら、今度は急に国政選挙になっちゃいましたね。

国際政治も国内政治も、それに天候も、なにやら目まぐるしい日々が続いています。


さて、今日はそんな話とは一切関係なく、以前からちらちら業界紙などで見かけて気になっていた、海上輸送と環境問題の話について書いてみます。


つい最近の9月8日、海上輸送に大きな影響を与えるある国際条約が発効しました。

その名も「バラスト水管理条約」(正式名「船舶のバラスト水及び沈殿物の規制及び管理のための国際条約」)です。

どんな条約かと言うと・・・・。

その前に、「バラスト水」って聞いたことありますか?

コンテナ船でもタンカーでも客船でもそうなんですが、どこかの港について積荷を下して積載重量が少なくなった時、船のバランスを取るため内蔵のタンクにその港の海水を取り込みます。

で、次の港について、今度貨物を積んだら、その分の水を排出してまたバランスを取る仕組みなんです。

この水を「バラスト水」と呼びます。

そこで、何が問題になるかと言いますと、このバラスト水、海の水を入れたり出したりするわけですよね。
すると一緒に、生き物やプランクトン、植物の胞子なんかも港から港、海域から海域に移動させることになっちゃうんです。

そのバラスト水として移動される海水の量、なんと年間で30億トンから50億トン!
つまり50メートルプールに換算して・・・何杯分になるかは、お時間と興味のある方、計算して結果出たら教えて下さい・・・。

何にしてもものすごい量ですよね。

このバラスト水の移動で運ばれる外来生物による生態系の破壊が問題になっていまして、これを規制するのが「バラスト水管理条約」です。


日本は原油とか、鉄鉱石とか、資源輸入大国ですんで、空荷で帰る船が多い。つまり実はバラスト水の輸出大国なんです。

そんな中、、オーストラリアやニュージーランド、北米、ヨーロッパなんかで生態系破壊の原因として危険視されているのが、なんと日本やアジア圏で生息している「ワカメ」。

夏頃から、輸入コンテナにヒアリが入って日本に来てるというのが問題になっています。
海の中でも、有毒生物と言うわけではありませんが同じような問題が起きていて、その主役(?)がワカメなんです。


「バラスト水管理条約」はIMO(国際海事機関)により2004年2月に採択されました。

「30ヵ国以上の批准、かつ批准国の合計商船船腹量が世界の商船船腹量の35%以上」

というのが発効の条件だったんですが、昨年9月8日にフィンランドが52か国目として批准。
船腹量が世界の商船総トン数の35.1441%に達したことで、丸1年後である今年の9月8日に発効することになりました。

内容としては、基準値を超えるバラスト水の排出禁止、船舶ごとの管理計画の作成・実施、バラスト水記録簿の常備、船籍国における船舶の定期的検査や国際証書の発給、寄港国における国際証書・記録簿確認、バラスト水分析、等が義務付けられており、違反船舶は抑留などが可能とされています・・・この辺資料のコピペです・・・。

新造船はもちろん、既存船舶にも7年以内の承認済みバラスト水処理システムの設置が必要とされてまして、海運業界にとっては大変な影響を受ける条約なんですね。


海上輸送と環境問題ということでは、もう一つ大きな課題が出て来ています。
それについてはまた次回・・・かネタに詰まった時・・・・に書きますね。


いかがでしたでしょうか。

読んで、少しは「へぇ」と思っていただけたのであれば幸いです。

引き続きご愛読のほどよろしくお願い申し上げます。


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