FC2ブログ
■ CRUは東京港、東京オリンピック、そして世界を救えるか?その2
11月も終わりになってようやく本格的な寒さを感じるようになってきました。

今年は北海道の初雪が観測史上最も遅かったり、11月なのに台風28号、29号が発生して沖縄へ接近したり、やはり「これも温暖化のせい?」と思えるニュースが多いように感じます。

ようやく鎮火したようですが、カリフォルニアの山火事もものすごかったですね。
あれもいろいろ話になっていますが、やはり温暖化が一つの原因みたいですね。


さて、今回も前回に続き、海上コンテナの効率的輸送によってCO2排出量の削減にもつながる、CRU=コンテナ・ラウンドユースのお話をします。

前回、

・陸送されている海上コンテナの半分が空っぽであること、

・それを解消するために、輸入の貨物を下した後の空コンテナを港まで戻さずにそのまま輸出に利用する方法があること、

・これをコンテナ・ラウンドユース(CRU)と言うこと、

などをお話しました。

実施に当たってはいくつかのハードルがあるけれど、ここのところCRUが急速に脚光を浴びていて新しいフェーズに移りつつある・・・というところまでだったと思います。


前回、CRUを実施する上でのハードルとして

1.輸入コンテナの貨物を受け取る会社と、輸出する空コンテナに貨物を詰める会社との作業のタイミングも含めたマッチング

2.コンテナは船会社の物なので、輸出と輸入の船会社が同じでなければならないこと

3.CYでのチェックを通さずに輸入コンテナを輸出に転用した場合、コンテナが壊れたり、汚れていた場合の責任の問題

等をあげました。

実はこれらを解消する強力な方策があるんです。

それはなにかというと・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・

そう、ICDです!!

・・・・ごめんなさい、すぐ何の略称か説明しますから怒らないで読んで下さい・・・・


ICDとはインランド・コンテナ・デポの略で、内陸コンテナ置き場のことです。

つまり、輸入の貨物を下した空コンテナを一旦ここに集めて、輸出の為のコンテナが必要になった時にここから持っていく、という仕組みです。

内陸コンテナ置き場と言っても種類がありまして、文字通り一時的にコンテナを置いておく「置き場」から、保税蔵置場としての承認を受けていて、そこで通関まで出来ちゃう内陸コンテナヤードもあります。

これによってハードルの1.の輸出と輸入のタイミングの調整の問題がかなりクリアされますよね。

また、内陸コンテナデポの管理者が輸入コンテナのチェックを請け負うことで、ハードル3.の、輸入に使用した空コンテナの故障や汚れの問題も解決することが出来ます。

さらに、複数の船社が内陸デポを共同して利用すれば、2.の「輸出と輸入の船会社が同じでなければならない」というハードルもクリアしやすくなり、マッチング率もあがります。

内陸コンテナデポ設置の取り組みは地方自治体などとも協力しながら着実に進められています。


この内陸コンテナデポ、しばらく以前からCRUの切り札として存在していたし、前回紹介したKAUぞうのところも会員の、環境NPOエスコットでも積極的な取り組みをしていました。

しかし当初は、これはCRUへの取り組み全体に対してもそうなんですが、

「コンテナ輸送の効率化を通したCO2の削減」とか

「道路や港湾地区の混雑の削減」とか、よりも、どちらかというと

「輸送距離の短縮によるコスト削減」というのが、多くの荷主企業にとって関心の中心だったように思います。

その為、実際にコンテナを運ぶ運送業者さんにとって、

「二往復するよりいくら運賃を下げられるのか」

が荷主企業との間で話の中心になってしまい、輸出入企業のマッチングだとか、ブッキング船社や作業スケジュールの調整だとか、いろいろかかる手間に対してあまり割に合わない仕組みだったってのがなかなか普及しない背景にありました。

それがここにきて大きく変わってきたのが、社会的に大きく認知されてきた、「物流危機」と言われるようなドライバー不足、輸送力不足の問題と、特に東京港では、残り2年を切ったオリンピック開催期間中の渋滞対策問題です。

今のところストレートに「CO2削減」という環境問題からではないんですが、大手荷主企業様、大手国際物流業者さんなどがかなり強力に取り組みを開始して、大きくドライブがかかって来た感じです。

具体的スキームについて詳しく説明すると、国際物流の巨人であるN通さんとか、某大手建機メーカーの物流子会社さんとかの宣伝になっちゃうんであれなんですが・・・。


KAUぞうも日々の実感として、コンテナを陸送する輸送力の不足を痛感しています。
例えば、現時点で20’コンテナについてはすでに年末まで予約がいっぱいの状況です。

今度の1月年明けは5日、6日が土日にあたりますから、その分港にコンテナがたまります。

中国・東南アジアが休みになる旧正月も来年は2月5日と比較的早いので、1月7日の月曜から旧正月まで、例年以上にドレー(トレーラー)を押さえるのが大変になりそうで、今から頭が痛いところです。

内陸デポの活用とCRUが少しでも拡大して、この状況が少しでも改善すればいいなと、強く強く願っています。


CRUは東京港の混雑、東京オリンピック開催時の渋滞問題を解決できるか?

地球温暖化阻止の為のCO2の削減に貢献していけるか?

そして何よりもこれからますます厳しくなるドレー不足を少しでも緩和して、KAUぞうの安心・平和な世界救えるか?・・・・・・・・え?・・・・・


いかがでしたでしょうか。

読んで、少しは「へぇ」と思っていただけたのであれば幸いです。

引き続きご愛読のほどよろしくお願い申し上げます。


通関業務代行・輸入手続・輸出手続を代行 します。貴社の流通業務を改善提案、エキスパートがサポートします。
スポンサーサイト



[2018/11/26 23:53] | 時事ご案内 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
| ホーム |