FC2ブログ
■ 海の環境規制の話
4月も終わりですね。
今年入社した新入社員の皆さんも、そろそろ通勤にも慣れてきたころでしょうか。

KAUぞうのところの3名の新入社員も毎日元気で頑張っています。
2年目を迎えた去年の新入社員も、少し「先輩」らしさが板についてきた感じです。

さて、ゴールデンウィークです。

毎年ぼやいていますが、こういう長いお休みの前後、すっごく忙しいんですよね。

特にコンテナを運んでいただいているドレー業者さん。やはりどこもドライバーが不足しているそうで、仕事を受けて頂くのがどんどん大変になっています。

普通は電話一本して了解を頂き、FAXでオーダーを流して、確認のFAX BACKをもらえば運送依頼の業務は完了です。

ところがなかなか受けてもらえる業者さんが見つからないんで、「キャンセル出たら教えて下さい!」とお願いをしながら、何度もあちらこちらの協力業者さんに電話をしまくることになります。

きっとKAUぞうの同業者はこの時期みんな同じことをしていると思うんで、電話かける方も受ける方も、ものすごい時間と労力を使うことになりますよね。

東京港のコンテナ積み下ろし待機時間の短縮や、混雑の緩和など、根本的なところから改善していかないと、どんどん厳しくなってっちゃうんじゃないでしょうか。

・・・・とまぁ愚痴はこれくらいにして・・・。

今日は船の環境規制の話です。


自動車については、どこどこの国では何年までに電気自動車の割合を何パーセントにする方針だ、とか、いろいろ排気ガスの規制の強化が話題になってますよね。

以前もお伝えしましたが、いま船についても、同じように排気ガスの規制が大きな問題になっています。

4月9日から13日まで、「国際海事機関(IMO)」による第72回海洋環境保護委員会(MEPC72)がロンドンで開催されました。ちなみにこの会合の議長国は日本。

ここで国際海運の温室効果ガス削減目標についての議論が行われました。

その結果、

「2030年までに輸送量当たりの全体の燃費効率を08年比で40%改善」

「船舶からの温暖化ガスの排出量を2050年に08年比で半減する」

という戦略が採択されました。

貨物量の増加で「排出量は2050年までに最大250%増加する」なんて試算もあります。

つまり「このままだと2.5倍に増えるところを逆に半分に減らそう」ってことですから結構大変な目標です。

当初日本としては「2060年までの半減」を想定していたところ、会議を行う中で10年前倒しになり、さらに「最終的には排出ゼロも追求する」との内容も盛り込まれたとのこと。

特に地球温暖化による海面の上昇にで国土の水没が危惧される島しょ諸国の強力なプッシュがあったようです。

こうなるとエンジンの改良による燃費向上とかだけでは追い付きません。

自動車の環境規制で、燃料がガソリンや軽油から電気や水素に移行することが見通されるように、船の環境規制でも燃料から変わっていくことになるようです。

コンピューター制御による「帆」を装備し、風力を利用するエコシップなども開発されていますが、当面の切り札として注目されているのが液化天然ガス(LNG)燃料船です。

既に実用化されていますが、全面的に切り替えていく上で問題になるのが、船の建造と同時に燃料供給のインフラです。

LNG燃料船が世界中で就航するためには、世界中の港に、船舶向けのLNG供給施設がないといけないわけですから、結構大変な話ですよね。

商船三井さんが4月から最新鋭の2万TEU型のコンテナ船を投入されました。

スエズ運河を通れる最大船型だそうで、現在アジア―欧州航路の主力となっている1万4000TEU型に比べるとコンテナ当たりのCO2排出量が25%以上削減されるとのこと。

しかもエンジンがLNG燃料用に換装できるようにしてあるそうです。


MEPC72によっていよいよ期限が切られた船の環境規制。

自動車においても、水素自動車や電気自動車自体の普及と、それへの燃料供給インフラの整備・普及のバランスが、普及拡大のためのポイントだとされてますよね。

しかし何しろ船自体、上記の2万TEU型だと全長400メートル、全幅58.8メートルというとんでもなくでっかいものですからねぇ。
1隻作るのにも注文してから時間もかかるし値段も自動車と比べてとんでもないだろうし。

更にそれに燃料を供給する設備の整備を考えると、どれくらいかかるものなのか、
果たして目標達成に間に合うのか。

新造船をどんどん作ると、また輸送力が余って海上運賃が下落して赤字になるし、
対応が遅れて規制違反になって、船の運航や港への寄港が出来なくなっては元も子もないし・・・。

船会社さんにとって、難しい舵取りが要求されますね・・・・船だけに・・・・・あ。


いかがでしたでしょうか。
読んで、少しは「へぇ」と思っていただけたのであれば幸いです。


引き続きご愛読のほどよろしくお願い申し上げます。


通関業務代行・輸入手続・輸出手続を代行 します。貴社の流通業務を改善提案、エキスパートがサポートします。
続きを読む
スポンサーサイト

テーマ:輸入代行 - ジャンル:ビジネス

[2018/04/27 00:03] | 法律関係 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
| ホーム |