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■ AIロボット船は電気クジラの夢を見るか
2週続いて週末に台風が来たり、そうかと思ったら急に寒くなって木枯らし1号が吹いたりと変化の激しい天気が続いています。

皆様お風邪などひかれていないでしょうか。

総選挙でも、風が吹いたり止まったり、逆風になったり、目まぐるしい変化がありましたね。

KAUぞうの業界的には、以前ここでもお伝えした通り、10月8日から第6次NACCS(輸出入・港湾関連情報処理システム)のスタートと、それに合わせた法改正がありました。

この新NACCS、実稼働初日の10日になっていろいろ不具合が判明して、通関チームは大変でした。NACCSセンターさんはちゃんと「10月7日土曜日に掲示板で周知していた」そうですが・・・。

それと、その内どこかでご案内するかもしれませんが、9月末にKAUぞうの会社的にも大きな事件・・・と言いますかがありまして、10月はひたすらドタバタとあっという間に過ぎてしまいました。


さて、前回、9月8日発効の「バラスト水管理条約」について書きましたが、今回も引き続き海上輸送と環境問題の話について書こうと思います。


環境問題と言えば、まず最初に思い浮かぶのは、何と言っても温室効果ガス、CO2ですよね。

CO2削減を巡る国際条約としては、「パリ協定」があります。トランプ大統領が離脱を表明して騒ぎになったあの協定です。

国際輸送を行う外航船は、どの国の排出量にも入らないため、実はパリ協定の枠外なんです。

その代わり国際海事機関(IMO)の枠組みで削減への取り組みが行われています。

全世界の外航船の排出するCO2の量がどれくらいかと言うと、約8億トン。ドイツよりやや少ない位だそうです。

さらにこれ、海上輸送の量が増えれば当然増えて行くわけで、2050年の海上輸送量は現在から倍増するという予測もあって、200年代前半から厳しい規制が始まっています。

更にもう一つ、環境で問題になるのが自動車の排ガスと同じで硫黄酸化物(SOX)。
これについても規制が2005年から始まっています。

どれくらい厳しい規制かと言うと、まずCO2。
99~08年の排出量平均値に対し、2015年以降の新造船は1割、2020年以降の新造船は2割の削減。

これだけだと大したことないようですが、「総排出量」の削減目標もあって、日本は60年に08年比半減を提案しているとのこと。

国際海事機関(IMO)の海洋環境保護委員会(MEPC)というところで議論されていて、来年春に開催される会議において最終案が採択される予定で、さらに厳しい削減案が決まる雲行きのようです。

次にSOX。
現在の燃料油の硫黄分の基準が3.5%以下であるのに対し、20年からは0.5%以下、北米沿岸や欧州の北米沿岸などはより厳しい0.1%以下。つまりは何と現状の7分の1から35分の1。

これらへの対応策の切り札として注目されているのが、燃料に液化天然ガス(LNG)を使用したLNG船です。

今の船舶の燃料である重油に対して、LNGはCO2もSOXも大幅に排出量を削減できます。

既に世界で100隻くらいは使われているそうですが、荒波とかで船が揺れると安定して燃えないとかの問題があり、重油と併用されている状態。

この問題を解決すべく環境省が補助金を出したりして開発が急がれているそうです。

また、水素自動車の普及に水素ステーションの整備が課題なように、世界的な船舶向けLNG燃料補給基地の整備も大きな課題なようです。

一方、そういうハード的な対応に対してソフト面での対応、つまり効率的な運航などによる燃料消費の削減も有力な対応策として研究が進められています。

そこで出て来るのが、今はやりのAIです!
自動車の世界ではAIによる自動運転ってのが大変な話題になっていますよね。

船の方でもAIによる完全自動運航のできるロボット船の開発が急ピッチで進められ・・・
ているわけではないようです。

むしろAIの活用の方向としては、人工衛星からの天候や潮流のデータを活用しての効率的なルートや速度の選択だとか、港湾の効率的なオペレーション、コンテナの積み替え、空コンテナのシフト、貨物量の変動予想等々、ロジスティックス全体の「最適化」への使用が期待されているようです。

・・・ということで、今回タイトルにした「AIロボット船」というのは、まだまだ先の話のようですね。


いかがでしたでしょうか。

読んで、少しは「へぇ」と思っていただけたのであれば幸いです。

引き続きご愛読のほどよろしくお願い申し上げます。


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[2017/11/01 01:06] | 法律関係 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
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