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■ 通関業界大激震!10月8日税関への申告システムの大規模更改と法改正の話
今年の夏は変な気候でしたね。

KAUぞうもちょうどお盆のあたりに2泊3日で海水浴に行ったんですが、とにかく寒いし、雨も降ってくるしで、結局半日くらいしか海に入りませんでした。

これからはまた台風がやって来るようですが、今年はあちらこちらで集中豪雨の被害がありましたね。
被害に遭われた皆様にこころよりお見舞いを申し上げます。

今これを書いている間も、ピコンっとスマホが「大雨警報」で鳴ったりしています。

皆様もどうぞお気を付けくださいませ。


さて、今日は税関への申告システムの大規模更改と、今まで禁断の話題にしていた、
それと合わせたタイミングで試行される法改正の話についてです。


まずシステム更改についてです。

システムの正式名称を「輸出入・港湾関連情報処理システム」(Nippon Automated Cargo And Port Consolidated System)と言いまして、英文名の頭文字をとって通常は「NACCS(ナックス)」と呼んでいます。

これを使ってKAUぞうのところでは毎日、税関への輸出入の申告とか、厚生労働省への食品届の申請とか、農林水産省への植物検疫の申請などを行っています。

このシステムの機能としてはこれだけじゃなくて、船が入出港する際の積荷に関する手続き、貨物情報の登録、港からの貨物の出入などの管理にも使われています。

つまりこのシステムで、船会社、コンテナヤードや倉庫などの港湾、KAUぞうの所のような通関業者、税関、関係官署、銀行、さらに登録して端末を用意すれば、輸出入者様まで、許認可を含めてデータが加工され、流れるようになっているわけです。

何年かごとに大きなシステムの更改が行われてまして、その度に機能が拡張されたり、いろいろな所とのデータの連携がされたりして今の形になっています。

そして今回が「第6次更改」です。

大きなところでは、今まで分かれていた航空と海上のシステムを統合する、とかあるようですが・・・・実はKAUぞうは細かいところをよく理解してません・・・。

ちょうど今、「総合運転試験フェーズ3」ってのをやってまして、システム担当者とシステムの業者さん、通関の責任者とかがいろいろ苦労して対応しているところです。

荷主様に影響のある部分については、今後もニュースレターなどで情報を提供して参ります。


問題はですね、これとタイミングを合わせて施行される、通関業法、関税法等の改正なんです。

かなり変わります。

正直いろいろと厳しいです。

以下読んでいただければ、今まで「禁断のネタ」にしてたのもご理解いただけるんじゃないかと思います。


まず一つ目。AEO認定通関業者に対して申告官署が自由化されます。

「AEO制度」の説明をすると、それだけで結構長くなるんで、詳しくはこちらをご覧下さい。
http://www.customs.go.jp/zeikan/seido/kaizen.htm


従来は「貨物の蔵置場所官署への申告」という大原則がありまして、それぞれ貨物が置いてある場所の管轄の税関に申告しなければなりませんでした。

例えば横浜の大黒ふ頭にコンテナがあれば大黒税関に申告するっていう、まぁ当たり前の話です。

でも、10月からは、AEO認定通関業者であれば、博多港にあって博多から船に積む輸出貨物でも、苫小牧港に入港してそこで降ろされた輸入貨物でも、例えば東京税関に申告出来ちゃうんです。

今までは申告官署ごとに「通関事務所」を設置して、そこの管轄税関に申告しなければならなかったんで、大手業者さんであれば全国各地に通関事務所を設置していました。

しかしこの法改正で、単純に考えれば、今後は通関業務は全部東京に集めちゃえばいい、なんてことになります。


二つ目。この改正に伴って、通関業免許の地域制限が撤廃されます。

今まではですね、通関業の免許は、地域ごとに取ることになっていたんですね。
例えばKAUぞうのところであれば、東京港と横浜港の2か所の通関免許を持っています。

もし大阪でも通関業務を行おうと思ったら、大阪税関長に申請して、大阪港での通関業の許可を取る必要がありました。

これが10月から、通関業の許認可者が各税関長から財務大臣に移され、営業地域の制限が無くなります。


・・・となるとですね、今まで地域ごとの免許で守られて、言わば地域ごとに住み分けていた通関業者が、全国の同業者との競争に巻き込まれることになっちゃうんですね。


他にもいくつかあるんですが、これだけでもタイトル通り「通関業界大激震!」の法改正であることがお分かり頂けるんじゃないでしょうか。

それに、KAUぞうがあえて、積極的にはここに書かなかった理由もお察しいただけるかと思います。

お客様にあんまり宣伝したい話じゃないですからね。


もちろん。例えばAEO通関業者で「全国どこにある貨物でも東京で申告できる」といっても、

「那覇港の貨物を申告したら税関検査になりました。ちょっと出張して検査に行ってきます。

あ、ついでに3日ほど有休取って渡嘉敷島まで足を延ばそうと思うんで。前から行きたかったんですよねぇ」

ってわけにはいきませんから、何でもかんでもってことにはならないと思いますが。


しかしとにかく、今までよりは、他地域からの参入のハードルが劇的に下がるわけで、
何年も掛けて徐々に自由化が進んで来たとはいえ、許認可制度に守られた業種であった通関業界にとって、大変な再編の契機になるんじゃないかと思います。

そんな法改正が目の前10月に迫ってるんで、もう、「大した影響ないよ」なんて誤魔化したり、
「お客様には言わないでおこうね」なんてやっている場合じゃないですよね。


KAUぞうのところも、厳しい環境の中で、お客様に選ばれる会社として生き残り、勝ち残るべく、なお一層努力する所存であります。


いかがでしたでしょうか。
読んで、少しは「へぇ」と思っていただけたのであれば幸いです。

引き続きご愛読のほどよろしくお願い申し上げます。


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[2017/08/31 18:20] | 法律関係 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
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