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■ トランプ政権発足と国際物流の未来
「 トランプ政権発足と国際物流の未来 」

いまさらですが、皆さま明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い申し上げます。

寒い日が続きますねぇ。

インフルエンザやノロウィルスが流行っているようで、さらに寒さとは直接関係ないのかもしれませんが、鳥インフルエンザのニュースもちらほら聞こえてきます。

KAUぞうのところでも、年明け早々2名ほど「インフルエンザにかかっちゃいました。
今週いっぱいお休みします」ってのがありました。

皆さまも風邪など召されぬよう、ご自愛くださいませ。


さて、いよいよ米国、トランプ政権が発足しました。

就任演説聞かれましたか?

よそ様の大統領に対してあんまりあーだこーだ言いたくないんですが、オバマさんの退任演説と比べると・・・ねぇ。

トランプ大統領就任演説全文
http://www.huffingtonpost.jp/2017/01/20/donald-trump-inauguration-speech_n_14292818.html

オバマ大統領退任演説全文
http://www.huffingtonpost.jp/2017/01/19/obama_n_14265536.html
(リンク先はいずれもハフィントンポスト日本版)

オバマさんに対しては、「理想主義者だが理想を実現する力が無かった」というような批判があるようですが、日本人のKAUぞうが聞いても感動する素晴らしい退任演説でした。

トランプ大統領の就任演説は、米国が目指したり体現する(と称する)「普遍的な価値観」みたいなものへの言及が一切なく、完全自国民向けの「米国第一!」を強く打ち出した内容でした。

トランプ大統領を支持している米国民の方々にとっては「いいぞっ!よく言ってくれたっ!」
って感じだったようですが。


で、問題は今後の政策、特に通商関係についてです・・・。


まず、環太平洋パートナーシップ協定(TPP)からの離脱、正式に表明しちゃいましたね。
そして北米自由貿易協定(NAFTA)の再交渉開始を明言。メキシコ大統領とカナダ首相との会談を早々に行う予定とのこと。

1月27日には、外国首脳との初会談相手として、英国のメイ首相をホワイトハウスに招いて、2国間での自由貿易協定(FTA)締結に向けた協議を行う予定と報じられています。

EU離脱について単一市場からも離脱する強硬策を決めた英国メイ首相を称賛し、ドイツ メルケル首相の難民受け入れ政策を「破壊的な間違い」と批判。

中国をはじめ、メキシコ、日本を名指して、米国が多額の貿易赤字となっていることを非難。
輸出に事実上の補助金を出して、輸入には関税をかける・・・とかとか。

トランプさんが口に出していることを上げていくときりがないですが、WTOをはじめとした国際的な貿易協定や枠組みについては軽視、もしくは距離を置いて、「米国第一」の立場で二国間での交渉を進める姿勢です。

「メキシコとの国境に壁を作る。その費用はメキシコに請求する」ってのも押し通す姿勢みたいですが、これはNAFTA違反だそうです。
輸出への補助金、輸入への追加関税、これも当然WTO協定違反です。

大統領就任後も変わらないこの「保護主義」の姿勢を警戒して、市場も円高株安に動き始めたみたいですが・・・。


一方、1月17日からスイスのダボスで開催された世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)では、初参加した中国の習近平国家主席が、保護主義に反対して「開放型の世界経済の発展」を説いたことが注目されました。

中国を巡っては、昨年12月、WTO加盟から15年が経過したにもかかわらず、日・米・欧が中国の「市場経済国」認定を見送ったとして、「提訴の構え」という報道がありました。

また、中国主導のアジアインフラ投資銀行(AIIB)に新たに30の国・地域が新規加盟を申請していて、これが承認されると、日本が主導するアジア開発銀行(ADB)の67の加盟国・地域を上回る、との報道が年明け早々にされています。

AIIBにはイギリス、フランスなどヨーロッパ各国をはじめ、オーストラリアニュージーランドなども創設メンバーとして加盟していて、主要国で参加していないのが日本と米国くらい。


以下、KAUぞうのざっくりした認識ですが・・・

アジア太平洋地域での政治的・経済的な主導権を巡って、世界一位の経済大国米国と、成長著しい第二位の中国が競い合っていた。

第三位の日本は、中国の入っていない多国間貿易協定であるTPPの成立に協力したり、中国が主導するAIIBには米国と共に2国だけ参加しなかったり、要は米国とタッグを組んでやってきたわけです。

ところがその米国がガラッと方針転換して、TPPは離脱、WTOも関係ない。自由貿易がどうのではなく、これからは中国も日本も「米国第一」の観点から二国間を基本に交渉する・・・となっちゃった。

言ってみればゲームの盤がひっくり返されちゃったようなもんで、日本はもちろん、「競技」相手である中国も、何がどうなるのか様子をうかがっているところだと思います。

領土問題とかキナ臭いものをはらみつつも、また、2006年のドーハラウンド凍結以降交渉が進んでいなかったとしても、WTOを中心に自由貿易を基軸に世界的な通商秩序を維持して行く、というのが大きな前提でした。

これをブッチされちゃうとなると、今後どういう世界が広がるのか、全然予想がつかなくなっちゃいます。


・・・でっかいタイトルを掲げたものの、あまりに話が大きくて、また、実際のところ何がどうなるのやら不透明な部分が多くて、とてもKAUぞうが何か気のきいたコメントを書けるような問題ではありません・・・毎度のことですが・・・。

・・・が、それでも一つだけ確かなのは、国境を越えたものの流れは絶対に止まらない、と言うことです。

前回も「スロートレード」とかいろいろ書きましたが、足元の統計を見ると、2016年のアジア発米国向けコンテナ物量は3年連続の記録更新。欧州向けも6ヶ月連続の増加が続いています。

・・・問題は「日本発」では無く、「アジア発」なところなんですけどねぇ・・・。


いかがでしたでしょうか。
読んで、少しは「へぇ」と思っていただけたのであれば幸いです。

引き続きご愛読のほどよろしくお願い申し上げます。



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[2017/01/24 12:50] | 時事ご案内 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
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