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■ 通関士試験の話
「通関士試験の話」


急に秋めいてきました。

スポーツの秋、読書の秋、食欲の秋・・・・いろいろ「秋」が言われますが、KAUぞうの業界では、
何と言っても「通関士試験の秋!」です。


財務省が管轄する国家試験である通関士試験は、年に1度、毎年この時期に行われます。

今年は10月2日の日曜日に「第50回通関士試験」実施です。

試験合格を目指す皆さんにとっては、いよいよ最後の追い込みですね。

今日はちょっと、この通関士試験と、通関士の資格について話そうと思います。


「そもそも通関士って何する人なの?」っていうのは、このブログを読んでいる方にはある程度分かって頂いていると思う・・・・のですが・・・。

Wikipediaを引用しちゃうと、

輸出入されている物品の輸出入者が通関手続(税関への手続)を通関業者に依頼をした際に通関手続きの代理代行並びに税関への申請をするのに必要な財務省管轄の国家資格、またはその資格を持ち税関から通関士の確認を受けて勤務している者を指す。

と言うことになります。

要は税関に対する申告手続きを代行する人間で、その為の資格です。

ちなみに貿易を行う会社が自社で通関手続きを行うには資格要りません。必要なのはあくまで他人・他社の手続きを「代理・代行」する時だけです。

裁判で弁護士を頼まずに自分で自分の弁護をするのに、弁護士の資格が要らないのと同じことですね。

この通関業務、試験に合格していれば勝手にやっていいのかっていうとそうじゃなくて、
「通関業」
の免許を持った通関業者に所属して、その会社の通関士として税関に「確認」を受けなければいけません。

その辺が、資格があれば自分で開業できる、弁護士とか税理士などとは違うところです。


さて、それではこの通関士、国家資格試験となると、どれくらい難しいの?
合格率は?
というのが気になりますよね。

過去5年のデータを見るとこんな感じです。

通関士試験過去

(財務省:平成28年第50回通関士試験受験案内 より)

この合格率ってどんなレベルかっていう話ですが、有名な資格と比較すると、例えば行政書士は

H23年8.1%、H24年9.2%、H25年10.1%、H26年8.3%、H27年13.1% 

なんで、大体同じくらいでしょうか。

ただし行政書士の方は、昨年H27年の受験者数が4万4千人以上だったんで、それと比べると一桁少ないマイナーな資格試験ではあります。


受験資格は、学歴、年齢、経歴、さらに国籍も制限なし。

「通関士」でぐぐると、ユー〇ャンで「受験資格なしで、誰でも受けられる国家資格!」なんてヒットします。

ですので学生さんが現役の内に取得したり、転職を目指す方が通信講座で勉強して取得したり・・・っていうのも結構あるようです。

試験は全部で3科目、(1)通関業法 (2)関税法、関税定率法、その他関税に関する法律等(3)通関書類の作成要領と手続きの実務 とあるんですが・・・・。

実はこの通関士試験、言い方が悪いですがちょっとした抜け穴があります。

通関業者に勤務して、税関に「従業者」として登録して5年以上たつと、(3)の実務試験が免除になります。
さらに通関業に従事して15年以上になると、(2)の関税法等々の試験も免除になります。

そうなると(1)通関業法だけの試験を受けて合格すれば通関士になれちゃうんです。

とは言え、KAUぞうのところも含めて、たいていの通関業者では通関士の資格に手当を出していますから、
通関業者に就職したら、1年でも早く通関士の試験に合格した方がお得です。

また、社内的にも、免除科目無しで合格した方が当然カッコいいですし、評価も高くなります。

5年経って1科目実務免除で合格すればまぁ普通。

15年経って2科目免除の1科目だけで合格したら・・・・え?あれ?まだだったの?みたいな・・・
多くは言いますまい・・・・。


KAUぞうのところのメンバーも、今年も何人か試験を受ける予定です。

この秋、新しい通関士が何人生まれるか楽しみなところです。

ちなみに昨年は1名合格しました。

パートタイムで勤務頂いていた方が全科目受験でただ一人・・・・。


いかがでしたでしょうか。

読んで、少しは「へぇ」と思っていただけたのであれば幸いです。

引き続きご愛読のほどよろしくお願い申し上げます。


通関業務代行・輸入手続・輸出手続を代行 します。国際規格とIT化でエキスパートがサポートします。
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[2016/09/21 22:52] | 通関業・基本 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
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