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■台風の季節です! 港の台風対策の話
「台風の季節です! 港の台風対策の話」


台風10号が迷走の末、関東地方をかすめて東北地方に上陸しました。

今年の台風は7号、11号、9号が北海道に立て続けに上陸するなど、「観測史上初」とか何十年ぶりとかの珍しいコースを取りました。

いろいろと被害も出たようで、被災された皆様には、心よりお見舞い申し上げます。


台風9号が関東地方に接近・上陸した8月22日には、山手線が止まったりで、都内にお勤めの皆さんは帰宅も大変だったんじゃないでしょうか。


あの日は東京港、横浜港ともコンテナヤード※が朝から終日クローズとなりました。

※コンテナヤード:コンテナの海側での本船への積み下ろし、陸側でのトレーラーへの積み下ろしを行い、
一時集積しておく場所。陸上輸送 ⇔ 海上輸送、海上輸送 ⇔ 陸上輸送の中継を行う施設。
(写真:東京都港湾局HPより http://www.kouwan.metro.tokyo.jp/yakuwari/toukei/P1020077.JPG )

お盆休み明けの貨物が多い時期でしたので、KAUぞうのところでも配車担当者は納品の日程変更にかなりドタバタしたようです。

どれほどお客様が貨物を急いでいらしても、台風によって船が遅れたり、船は着いていてもコンテナヤード自体が閉まってしまってはどうにもしようがありません。

そこで今回は、港、コンテナヤードにおける台風対策についてちょっと調べてみました。


当たり前ですが、コンテナヤードは海沿いにありますので、強風の影響を強く受けます。

そのため台風が接近・上陸するとなると、風に飛ばされないよう、通常5段積みしているコンテナを3段くらいに低く積みかえたり、コンテナ同士を金具でつないで固定したりの作業を行います。

ですので実際に風が強くなってきてから「そろそろ危ないから作業を中止しよう」となるのではなく、
結構早い段階で荷役はストップするようです。

また本船からコンテナを吊り下ろすガントリークレーンは、高さ50メートルもある構造物がレールの上を移動する仕組みですので、強風で煽られてレールの上を滑ったりしないよう固定する作業が必要です。

実際過去には、車輪を固定したにもかかわらず、突風でガントリークレーンが動いて衝突したり、風で曲がったりという事故も発生しました。


台風によって港で発生する強風以外のもう一つの災害に「高潮」があります。

東日本大震災の時に、仙台港のコンテナが流されたり散乱している映像が流れましたが、あれは津波によるもの。
「高潮」というのは津波とは別のメカニズムだそうです。

海に満潮干潮というのがあるのはご存じだと思いますが、東京では、「大潮」のときには、一番低いときと比べて2メートルも潮位が上がります。

「高潮」というのは、低気圧で海の水が吸い上げられて海面が上昇する「吸い上げ現象」と、
強い風が陸に向かって吹くことで海水が吹き寄せられ、海面が上昇する「吹上現象」、
この二つが台風によって発生しやすくなり、それに満潮が重なることで発生します。

津波ではなくて、海面自体が何メートルも上昇しちゃうんですね。

これに対しては、台風が来たときに対策をとるというよりも、普段から岸壁のかさ上げをしたり、防潮堤を作ったりの対策を行っています。

ちなみに海上コンテナ、長い方の40フィートで自重が4tくらいあるんですが、過去の高潮災害の記録によると、中身が空の場合、1段積みで27センチ、2段積みでも39センチ、ほんのひざ丈くらいまで海水につかると浮いちゃうそうです。


台風が連発する中、もうすぐ、9月1日は防災の日です。

毎年この日には各地で防災訓練などが行われますが、皆様の職場でも避難訓練などが行われるところが多いのではないでしょうか。

いま大規模災害で思い出すのは、何といっても2011年3月11日の東日本大震災です。
4月には熊本の震災もありましたが、それ以降、関東地方でも地震が頻発している気がします。

台風にしても地震にしても、普段からの備えが大切ですね。


いかがでしたでしょうか。

読んで、少しは「へぇ」と思っていただけたのであれば幸いです。

引き続きご愛読のほどよろしくお願い申し上げます。

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[2016/08/31 16:24] | 時事ご案内 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
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