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■KAUぞうの通関業・輸出入手続きの情報|いよいよ3月31日、年度末になりました

いよいよ3月31日、年度末になりました。



今年は、明日から消費税が8%になるということで、いつもより「年度末!」って感じがしますね。

みなさんは増税に備えて何か買い溜めなんてされたでしょうか?


KAUぞうのところは6月決算なんで決算月の慌ただしさはないんですが、毎年「年度内に船積みしたい」
という輸出手続のご依頼が増えます。


輸出の場合、船積みの日を売り上げの計上日にされることが多いからなんです。

今年はそれに加えて消費税増税の影響で輸入の方もぎりぎりまでかなりばたばです。


今回は、(開始2回目にして早くも)「海上コンテナの話」は一旦お休みして、年度末と通関手続きに
ついての話をさせていただこうかと思います。



意外と海上コンテナのいい写真が見つからないとか、書くことがいっぱいあって内容がまとまらないとか、
そもそも勢いで書き始めたけどあまり何も考えていなかったとか、男らしく、そんな言い訳は一切しません・・・。


ご存じない方もいらっしゃるかと思いますが、輸入するとき、関税と一緒に消費税もかかります。


取引のなかで次々と転嫁されていく消費税ですが、外国から来る貨物については、まず最初にここで
払うんですね。

逆に輸出する場合は、輸出した貨物を買った時の消費税を、あとで手続きをすれば返してもらえる仕組み
になっています。


この輸入貨物にかかる消費税ですが3/31にまでに申告すれば、もし検査になったりして許可が4月にずれて
も5%のままで大丈夫です。


「税金を多くとってやろう」と、税関が意地悪して許可を遅らせる・・・なんてことは絶ーーー対ありませんので
ご安心ください。

ただし、ちょっとまぎらわしい「予備審査制度」と「予備申告」ってのがありますので注意が必要です。


輸入の申告は、貨物が日本に到着して、港のコンテナ置き場や倉庫の中に「ちゃんと入りましよ」
という確認がされてからじゃないと本当はできないことになっています。


さらに税関以外の役所が行う輸入のための手続き、食品であれば厚生労働省に出す食品届や、
植物だったら農林水産省の植物防疫などの申請がすべてOKになっている必要があります。

つまり貨物がちゃんと到着したという確認がされ、他の役所の承認の書類がきちんとそろって、
それから税関に申告をしなきゃいけないことになってるんです。


でもそんなことをやっていたら時間ばかりかかっちゃいますよね。

そこで、「通関に必要な書類がそろっていれば、先に申告書を出してもらって審査を進めますよ」という
「予備審査制度」というのがあるんです。

これは大変ありがたい便利な制度で、これで行う申告を「予備申告」って呼んでいます。

予備申告をしておいて、貨物の到着確認ができたり、食品届の承認が下りたりしてから「本申告への切り替え」
を行います。

で、先ほどの消費税との関係なんですが、「3/31までに申告すれば許可は4月でも消費税5%」というのは、
あくまで本申告の話。「予備申告」の状態ではだめなんです。


ですから、残念ながら


「船が遅れて日本到着が4月になっちゃうけど、3月中に予備申告だけしとけば消費税5%で大丈夫」

ってわけにはいきません。


そのあたり、誤解無きよう、ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。



年度末と言えば、以前は輸入の申告が忙しいのは4/1でした。


「関税の話」でお話したように「特恵税率」ってのがありまして、発展途上国からの貨物は特別に関税が
安くなります。


ところがこの「特恵税率」の中には、適用を認める輸入数量の上限が決まっているところがありまして、
この輸入数量の枠が更新されるのが4/1なんですね。


この数量枠、早い税番だと3日くらいでいっぱいになっちゃうんです。

それで3月末に貨物を到着させておいて、4/1を待って一斉に特恵税率での申告をしていました。


いまは最大の輸入相手である中国が特恵の適用国から外れたこともあって、以前のように4/1をめがけて
申告ってのはほとんどなくなりましたね。


さてそんな2013年度の年度末。

・・・この騒ぎ、また来年の9月末にやるんですかね。



次回(こそ)は、「海上コンテナの話」その2をお送りする予定です。




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[2014/03/31 09:00] | 時事ご案内 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
■KAUぞうの通関業・輸出入手続きの情報|海上コンテナのお話(第1回:ご存知ですか?)
3月も半ばになりました。


みょうに暖かかったり、風が強かったり。そうかと思うとまた急に寒くなったり。

冬から春に季節が移り変わる、天候の不安定な時期です。

この季節、花粉だとか黄砂だとか、最近だとpm2.5だとか、いろなものが飛んで来ますよね。



KAUぞうは花粉は全然大丈夫なんですが、季節の変わり目は腰に来ちゃうんで要注意です。

危ないのが朝起きて顔を洗う時で、以前洗面所でギクッと来て崩れ落ちたまま、半日動けなかったことがあります。

ほんとに動けないんです。

ちょっと体を上にずらせば顔を出してリビングのテレビが見れるのに、動こうとすると痛くてそれすらできない。

ひたすら痛みが弱まるのを待ち続ける時間を過ごしました。

軽く自慢(?)の体験です。


さて、そんな季節の変わり目、春につきものの強風は、ご想像通り船や港にとって大敵です。

船が遅れるのもそうですし、先週は半日くらい横浜港で荷役作業が止まりました。

もちろん季節の変わり目の腰痛のせいではありません。

船から貨物を下すのに、高さが100m、アームの長さが45mなんていうどでかいクレーンを使うんです。

風が強いとすっごく危ないですよね。



その船から下す貨物。

昔は大きな網の中に袋や箱が入っててそれを吊り下ろすと・・・とか、

沖に止まった大きな船にはしけが群がって荷物を積み替えて・・・なんてやっていたんですが、

いまはほとんどがコンテナです。



みなさん海上コンテナって知ってらっしゃいますか?

道路でトレーラーが、赤や緑や青の、なにやら英語のロゴや、端っこの方にアルファベットや数字が

書かれた大きな長ーい箱を引っ張っているの、見たことがあるんじゃないかと思うんですが。


いまや海上輸送の大きな割合を占めるコンテナ。

私たち通関業者や、港の仕事に携わっている人間には当たり前でも、

新入社員君とか、初めて貿易を始められるお客様と話したりすると、意外と知られてなくて、


「えっ?」


って思うことがたくさんあります。



今日から何回か、そんな海上コンテナについてのあれこれを、つらつらとお話をさせて頂こうかと思います。




「関税の話」に次ぐ「・・・の話」シリーズ第二弾!


お付き合いのほどよろしくお願いします。




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[2014/03/17 11:39] | 通関業・基本 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
■KAUぞうの通関業・輸出入手続きの情報|関税のお話(最終回:関税の種類)
3月です。

いやー、2月には見事に逃げられちゃいましたね。


全国的にもうそうだったようですが、2月はKAUぞうのまわりでインフルエンザ旋風が吹き荒れまして、
家庭や地元ではB型、社内ではA型の感染者が続出しました。

「医者に行ってみたんですが実は・・・」という電話を何度受けたことか。

先週くらいからようやく収まってきたところですが、今日はどういうわけかKAUぞう自身、咳と鼻水が止まりません。

今日までA型B型とも感染を逃れてきましたが、いまになって・・・まさか・・・ねぇ・・・。


さて関税の話最終回、別の意味の「関税の種類」のお話です。



ずっと例に出してきたトマトの関税率表にもう一度活躍してもらいましょう。

トマト(生鮮のもの及び冷蔵したものに限る)の関税は、

基本だと5%。

大体思いつくほとんどの国が加盟しているWTOの協定税率だと3%。

シンガポールとの二国間協定だと無税=0%。

タイとの二国間協定だと0.4%。

なんて風に並んでいます。



この「〇〇%」ってのは、消費税なんかと同じで品物の価格に対してかかります。

これに対して、「〇〇円/L(リットル)」とか、

「〇〇円/KG(キログラム)」とか

量や重さに対していくら、と言う形の関税もあるんです。



前者を価格に対してかかる税金ということで「従価税」

後者を量に対してかかる税金ということで「従量税」

と呼びます。

KAUぞうのところでよく扱ってる品物であれば、お酒なんかがそうです。


お時間があればこちらをどうぞ


ワインなんて、

高いワインは125円/Lの従量税、

中くらいの値段のワインは15%の従価税、

安いワインは67円/Lの従量税

と、値段によって三つに関税が分かれるんです。



更にもう一つ、ちょっとややこしい「差額関税」なんていうのもあります。

いま残っているのは豚肉だけだそうで、物流ルートが特殊なんでKAUぞうのところでは扱ったことがないんですが。


こちらもお時間があればどうぞ。

上から線で区切った三つ目のところです。


品名のところになにやらごちゃごちゃ書いてあって、何度読んでもなかなか意味が取れません。

問題は税率欄左から2番目の暫定税率のところで、

「1キログラムにつき枝肉に係る基準輸入価格との課税価格との差額」

なんて書いてあります。

どういうことかっていうと、基準価格=たしかキロ当たり540円くらいだったと思います=が決まってて、

これより安い肉を輸入しようと思ったらこれとの差額を関税として払わなきゃけない、っていう仕組みです。


「安い肉を仕入れられたぜ!」と思って、キロ当たり100円の肉を輸入しようと思っても、

関税として基準価格との差額の440円をとられて、結局キロ当たり540円になっちゃう、ってことですね。

安い肉が海外から大量に入らないようにするための仕組みです。



これ、実は不正輸入事件の温床で、時々輸入業者や、場合によっては通関業者が関税法違反で捕まります。

どういうことかっていうと、例えばキロ当たり100円くらいの肉なのに、

「キロ当たり500円ですよ」

って嘘をついて申告すれば、税金が440円のところ40円で済んじゃいますよね。

10t=10,000キロとして、その差額400万円。

実際にはもっと大量に輸入しますから、ものすごい金額の関税を逃れることになります。



TPP、難航しているようですがどうなりますかね。

TPP成立の有無にかかわらず、このあたりの特殊な関税は今後なくなっていくんじゃないでしょうか。




以上で5回にわたりお届けした「関税のお話」これで一旦おしまいです。


どうでしょう、少しはみなさまのお役にたちましたでしょうか。

これを機に、少しでも関税や通関の仕事に興味や関心を持っていただけたら幸いです。



今後も、何か少しはみなさまのお役にたって、読んである程度面白いようなネタを探してまたブログを続けてまいりますので、引き続きご愛顧のほど、よろしくお願い申し上げます。




通関業務代行・輸入手続・輸出手続を代行
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[2014/03/03 11:29] | 通関業・基本 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
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