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■ 2019年スタート・東京港の混雑のはなし
毎度遅ればせながら、新年あけましておめでとうございます。
平成最後の新年です。

ここのところ、何でもかんでも「平成最後の・・・」って枕詞がついちゃって、最初の内は「おお、そういえば!」なんて思っていたんですが、だんだんもういいかな、なんてなりつつある今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。

インフルエンザやはしかが流行したり、とにかくものすごく寒かったり、当たり前ですがすっかり冬ですね。

年末年始休み明け、旧正月前までの港やドレーの混雑も、例年通りと言いますか・・・な感じです。

・・・いや、実は今回なに書こうかと思って、去年や一昨年の1月のを読み返したら毎年同じようなことを書いてることに気づいて、逆に何も書けなくなっちゃったと言う・・・。

この際開き直って、しつこく「東京港の混雑」の話を書くことにします。


毎年、年末年始の休み明けから、中国が休みになる「旧正月」までの時期、東京港は大混雑になります。
日本が休みの間に港に溜まった貨物、そして中国が休みに入る前に駆け込みで入ってくる貨物が重なるからです。

1月も終わり近くになって少し落ち着いてきたんですが、今年も年明けからなかなか大変な状況でした。

特に1/12,13,14の連休明けの週がかなりすごいことになってまして、コンテナヤードの混雑で、またもや本船が東京港に到着しても、バース(荷降ろし作業をする岸壁)につけられない状況になりました。

そうするとどうするかと言うと、冲で待っているか、先に横浜港に行ってコンテナを下し、それからまた東京に戻って来るか、ということになります。

当然日程がずれちゃうんで、KAUぞうのところでは、散々探し回ってやっと手配してあったドレーがキャンセルになり、また探し直すことになります。

ところがですね、当然その本船に積んである他のコンテナも全部日程がずれるんですから、他の会社も一斉に変更後の日程でのドレー探しを始めるわけです。

こんなのが年末のずっと手前、そして年始から何度も繰り返されいます。

もう、「うわぁ、まいったなぁ」とか「大変だ、どうしよう」なんてのを通り越して、各担当者、みんな淡々と悟りの境地で、黙々とあちこちに電話を掛けたりしてる感じでした。


本船が横浜で貨物を下し終わって、それでも東京のバースが空きそうもないとなると、今度は東京抜港、つまり東京港に寄ること自体をやめちゃいます。

で、東京分のコンテナも横浜に下しちゃって、そこから船会社が、コンテナ用の艀(はしけ)とか陸送で東京港まで回送してくれることになります。・・・これでさらに何日か遅れます。

今回聞いて驚いたのが、本船が一旦接岸してHOTO DELIVERYコンテナだけ下して、また冲待ちに戻ったのがあったって話です。

「HOT DELIVERY」と言うのは、船会社に特別料金を払ったりして、海外で積み込む時点から「大急ぎだから荷卸し港についたら優先して真っ先に下して欲しい」という手配をしたコンテナのことです。

これは最初に下すんで、オンデッキといって船倉ではなくて船の上の方、積み重ねられたコンテナの一番上の方に積むんですね。

コンテナ船て言うまでもなくすっごくデカいです。
岸壁につけるって言っても、ヨットやクルーザーをつけるのとはわけが違って、時間も掛かるし結構大変な作業だと思います。

それをわざわざ2回もやったってのは、そのHOT DELIVERYのコンテナを下さないと、横浜に行っても下にある他のコンテナが下せないとか、なにかよほどの事情があったんじゃないでしょうかね。


年末年始に限らず、ここのところ東京港はずっとヤードの混雑と、ドレーの不足が続いているんですが、一つの原因はコンテナ船の大型化です。

以前はコンテナ500個とか700個積み、なんて本船も結構あったんですが、ちょっと調べてみたところ、今は最大で9600TEU、平均して5590TEU積みの本船が東京に入港しているそうです。

今は各船社ともどんどんコンテナ船の大型化を進める方向にあります。
いっぺんにたくさん運んだ方が効率いいですし、1コンテナ当たりの燃料代とか
経費が少なくて済むからですね。

欧州航路では14000TEU積みなんてのも普通に運航しているようですし、最大は21100TEU積みだそうです。・・・今東京に入港している船の、2倍、3倍の大きさって、ちょっと想像つかないくらいですね。


そんな中で、昨年の東京港の混雑の動きをみると、以前あったような「どこそこのコンテナヤードが慢性的に混む」というのではありませんでした。
そうじゃなくて、本船が着くたびにあちらのヤード、こちらのヤードが「日替わり」で混雑した感じでした。

船が一隻着くと、以前の数倍から数十倍もの量のコンテナが一度に下されるわけですから、それはまあ混雑しますよね。

コンテナ船の大型化って、正に部分最適と言いますか、積み下ろしする港湾側の態勢・・と言っても、岸壁の水深とか、積み下ろしするクレーンの大きさだけでじゃなくて、運用などのソフトも含めた全体として態勢を考えないと、結局ものすごく非効率なことになっちゃってるのが現状な気がします。


今年の旧正月は2月5日。

いつもならもっとぎりぎりまでドタバタしているんですが、すでに少し落ち着きつつあって、今年は全体として前倒しで動いたみたいです。

荷主様各位に、東京港やドレーの混雑状況についてご理解いただき、かなり余裕を持って動いて頂いたお蔭だとの話も聞きました。
ありがとうございました。


と言うことで、何とかひとつのピークを乗り越えつつあるんですが、怖いのは今年の、そう、「あれ」です。

・・・・ゴールデンウィーク10連休!!

KAUぞうの業界に限らず、誰も経験したことが無いこの事態、何がどうなることやら・・・。


いかがでしたでしょうか。

読んで、少しは「へぇ」と思っていただけたのであれば幸いです。

引き続きご愛読のほどよろしくお願い申し上げます。

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[2019/01/29 16:30] | 時事ご案内 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
■ CRUは東京港、東京オリンピック、そして世界を救えるか?その2
11月も終わりになってようやく本格的な寒さを感じるようになってきました。

今年は北海道の初雪が観測史上最も遅かったり、11月なのに台風28号、29号が発生して沖縄へ接近したり、やはり「これも温暖化のせい?」と思えるニュースが多いように感じます。

ようやく鎮火したようですが、カリフォルニアの山火事もものすごかったですね。
あれもいろいろ話になっていますが、やはり温暖化が一つの原因みたいですね。


さて、今回も前回に続き、海上コンテナの効率的輸送によってCO2排出量の削減にもつながる、CRU=コンテナ・ラウンドユースのお話をします。

前回、

・陸送されている海上コンテナの半分が空っぽであること、

・それを解消するために、輸入の貨物を下した後の空コンテナを港まで戻さずにそのまま輸出に利用する方法があること、

・これをコンテナ・ラウンドユース(CRU)と言うこと、

などをお話しました。

実施に当たってはいくつかのハードルがあるけれど、ここのところCRUが急速に脚光を浴びていて新しいフェーズに移りつつある・・・というところまでだったと思います。


前回、CRUを実施する上でのハードルとして

1.輸入コンテナの貨物を受け取る会社と、輸出する空コンテナに貨物を詰める会社との作業のタイミングも含めたマッチング

2.コンテナは船会社の物なので、輸出と輸入の船会社が同じでなければならないこと

3.CYでのチェックを通さずに輸入コンテナを輸出に転用した場合、コンテナが壊れたり、汚れていた場合の責任の問題

等をあげました。

実はこれらを解消する強力な方策があるんです。

それはなにかというと・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・

そう、ICDです!!

・・・・ごめんなさい、すぐ何の略称か説明しますから怒らないで読んで下さい・・・・


ICDとはインランド・コンテナ・デポの略で、内陸コンテナ置き場のことです。

つまり、輸入の貨物を下した空コンテナを一旦ここに集めて、輸出の為のコンテナが必要になった時にここから持っていく、という仕組みです。

内陸コンテナ置き場と言っても種類がありまして、文字通り一時的にコンテナを置いておく「置き場」から、保税蔵置場としての承認を受けていて、そこで通関まで出来ちゃう内陸コンテナヤードもあります。

これによってハードルの1.の輸出と輸入のタイミングの調整の問題がかなりクリアされますよね。

また、内陸コンテナデポの管理者が輸入コンテナのチェックを請け負うことで、ハードル3.の、輸入に使用した空コンテナの故障や汚れの問題も解決することが出来ます。

さらに、複数の船社が内陸デポを共同して利用すれば、2.の「輸出と輸入の船会社が同じでなければならない」というハードルもクリアしやすくなり、マッチング率もあがります。

内陸コンテナデポ設置の取り組みは地方自治体などとも協力しながら着実に進められています。


この内陸コンテナデポ、しばらく以前からCRUの切り札として存在していたし、前回紹介したKAUぞうのところも会員の、環境NPOエスコットでも積極的な取り組みをしていました。

しかし当初は、これはCRUへの取り組み全体に対してもそうなんですが、

「コンテナ輸送の効率化を通したCO2の削減」とか

「道路や港湾地区の混雑の削減」とか、よりも、どちらかというと

「輸送距離の短縮によるコスト削減」というのが、多くの荷主企業にとって関心の中心だったように思います。

その為、実際にコンテナを運ぶ運送業者さんにとって、

「二往復するよりいくら運賃を下げられるのか」

が荷主企業との間で話の中心になってしまい、輸出入企業のマッチングだとか、ブッキング船社や作業スケジュールの調整だとか、いろいろかかる手間に対してあまり割に合わない仕組みだったってのがなかなか普及しない背景にありました。

それがここにきて大きく変わってきたのが、社会的に大きく認知されてきた、「物流危機」と言われるようなドライバー不足、輸送力不足の問題と、特に東京港では、残り2年を切ったオリンピック開催期間中の渋滞対策問題です。

今のところストレートに「CO2削減」という環境問題からではないんですが、大手荷主企業様、大手国際物流業者さんなどがかなり強力に取り組みを開始して、大きくドライブがかかって来た感じです。

具体的スキームについて詳しく説明すると、国際物流の巨人であるN通さんとか、某大手建機メーカーの物流子会社さんとかの宣伝になっちゃうんであれなんですが・・・。


KAUぞうも日々の実感として、コンテナを陸送する輸送力の不足を痛感しています。
例えば、現時点で20’コンテナについてはすでに年末まで予約がいっぱいの状況です。

今度の1月年明けは5日、6日が土日にあたりますから、その分港にコンテナがたまります。

中国・東南アジアが休みになる旧正月も来年は2月5日と比較的早いので、1月7日の月曜から旧正月まで、例年以上にドレー(トレーラー)を押さえるのが大変になりそうで、今から頭が痛いところです。

内陸デポの活用とCRUが少しでも拡大して、この状況が少しでも改善すればいいなと、強く強く願っています。


CRUは東京港の混雑、東京オリンピック開催時の渋滞問題を解決できるか?

地球温暖化阻止の為のCO2の削減に貢献していけるか?

そして何よりもこれからますます厳しくなるドレー不足を少しでも緩和して、KAUぞうの安心・平和な世界救えるか?・・・・・・・・え?・・・・・


いかがでしたでしょうか。

読んで、少しは「へぇ」と思っていただけたのであれば幸いです。

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[2018/11/26 23:53] | 時事ご案内 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
■ 再びトランプの貿易戦争の話
北海道胆振東部地震で被害に遭われた皆様に、心よりお見舞い申し上げます。


さすがに朝夕には上着が欲しい季節になりました。
そんな中、またもや台風が来ています。

しかも「猛烈」で速度が遅くて、さらに「えっ?」ていうくらいの急カーブを切って、九州や本州にも上陸しかねないルートをたどりそうだとのこと。

今年はもうほんと本船のスケジュールは乱れっぱなしです。

入港が遅れて、せっかく手配したドレーをキャンセルしなきゃになったり、向け地が抜港になってブッキングの変更が必要になったり。

輸入も輸出もまだまだドタバタが続きそうです。


さて、皆さんもご存じの通り、9月24日、米トランプ政権は新たに2000億ドル相当の中国製品に対する関税を発動しました。

これに対して中国もすぐに600億ドル相当の米国製品を対象に報復関税を発動。
どこかで交渉して妥協するだろうという楽観的な予想を裏切って、米中貿易戦争はいよいよ泥沼とも、血みどろとも呼ばれる領域に突入しちゃいました。

米中貿易戦争の話は7月にもここで取り上げました。

あの時は結論として、米中貿易戦争 → 貨物の激減 → 国際物流の危機 みたいな直接的な影響は、それほどないんじゃないか、というようなことを書いたと思います。

で、その後実際のところどうだったかというと、アジア発米国向けのコンテナ貨物の8月の速報値が、前年同月比ほぼ横ばいの0.6%増の結果となりました。

ここのところ過去最高とかを更新して好調だったんで、明らかに減速と言っていいと状況です。

内訳をみると、シェア1位の中国発に関しては2.2%のマイナス。それを、シェア2位以下の、韓国、台湾、ベトナム発の増加がカバーした形です。

9月24日の関税発動の「2000億ドル相当の中国製品」。対象は生活必需品まで含んでいて、家電や家具など5745品目とのこと。

さらに中国の報復関税への再報復として、2670億ドル相当、つまりは昨年の中国からの輸入額全部に相当するまでに対象を拡大するとか、税率を10%ではなく25%に引き上げるとか、まぁ、一言で言うとすごいことになっちゃってるわけです。

これ、どう考えても、アジア発北米向けのコンテナ物流にやっぱり影響しますよね。

でも正直KAUぞうのところでは、日本からアメリカ向けの輸出貨物はほとんど扱ってないんですよね。

KAUぞうのところの規模では、かなりの量があるという話の、完成車の輸出なんてもちろん扱ってないですし。

むしろ輸出で好調なのが、相変わらずベトナムをはじめとした新興国向けの中古の機械や建設機械類。
貿易戦争の影響で製造拠点が中国から他のアジア諸国に移るんであれば、インフラ整備もまだまだ必要だし、この流れ、これからも続くんじゃないでしょうか。

それと最近急増しているのが中国向けの食品や化粧品、雑貨類の輸出です。

KAUぞうのところで以前中国と言えば、食品とか玩具とか、木製品とか、墓石とかの輸入か、廃プラスチックだとかスクラップの輸出先でした。

それが急速に製品の「消費地」=輸出先になってるんです。
日本への旅行者の「インバウンド消費」もそうですよね。

そうやってふと考えてみて不思議に思うのが、結局今の貿易戦争っていうのが、世界中の国がアメリカに品物を買ってもらいたがっていて、アメリカがそれを「買ってやらないよ」って言ってる構図だってことです。

アメリカは経済が好調だとは言え、トランプさんが問題視してるみたいに貿易は赤字だし、政府も赤字で国債を海外に売りまくっていて、その国債を世界で一番買ってるのが中国なわけですよね。

今アメリカの金利が上がってドルが値上がりして、マネーゲーム的にはアメリカにお金が流れてます。
でも結局そうやって集めたお金で世界中から物を買いまくって、借金を増やし続けてるわけで、いや、ストレートに借金じゃなくて、「金融商品」として売ってるんでしょうけど・・・。

「買ってやらない」が「売ってもらえない、買ってもらえない」になったらどうするんでしょう。

中国は中国でああいう国ですから、政治的、軍事的にはいろいろ問題と言うか摩擦がありますが、急成長していて、お金を一杯稼いでいて、人口もアメリカの3億数千万人に対して13億とか14億とかいるわけですよね。

トランプさん、さすがにEUや日本と正面から貿易戦争をするつもりはないようですが、ヘタ打ったら、アメリカ1stのはずがアメリカlonelyになって、一気に中国に抜かれちゃうんじゃないでしょうか。

まぁだからこそ対抗するために中国のハイテクへの国のテコ入れを問題にしたり、貿易戦争を仕掛けてるんでしょうが・・・。

それと何より怖いのが、米中間で貿易戦争が起きていてさらにエスカレートする恐れがあり、日本とアメリカ、EUとアメリカ、カナダ・メキシコとアメリカの間でも、これから関税や貿易を巡ってややこしい交渉が続くにも関わらず・・・・世界的に経済が好調だってことです。

米国の株価もいったん下がったものの反発して経済も好調だし、日本でも、株価がバブル崩壊後の最高値をつけましたよね。

中国も、アメリカとの貿易戦争の影響対応のために減税を行ったら、景気が良くなったとか何とか。

変な話「米中貿易戦争激化で世界経済失速!」て言うなら、素人のKAUぞうにもすんなりわかるんですが、「世界の経済成長率に〇〇%マイナスの影響を予測」とか言いながら、逆に好調だと何とも不気味で仕方がありません。


・・・・どこにも落ちないだろなぁと思いながら、落としどころのない話をいろいろ書いちゃいました。

11月の米中間選挙とやらが終わって、なんとか全体としてまっとうな方向に向かってくれるといいんですが・・・。

・・・ところでKAUぞうのところ、10月に入っても19卒社員募集中ですので、これ読んでる学生さんがいらしたら是非是非ご応募を検討下さいませ・・・かなり唐突ですが・・・。


いかがでしたでしょうか。

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[2018/09/28 23:50] | 時事ご案内 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
■ 東京オリンピックと交通渋滞の話
この夏は「最高気温37度」なんていう予報が当たり前になって、日本もいよいよ地球温暖化の影響で亜熱帯にでもなった感じでした。

予想通り台風も多かったですね。

ついこの間はびっくりするようなゲリラ豪雨と、絶え間なくフラッシュをたいているかのような雷にも遭遇しました。

そんな夏もそろそろ終わりを迎えつつありますが、これから秋に向け、まだまだ台風が来るんでしょうか。

9月は3連休が2回もあります。そうすると当然稼働日が減りますよね。

ここの所ただでさえ台風で船が遅れたり、そのせいで抜港になったりでスケジュールが乱れているのに、これ以上台風がきたらどういうことになるのか。

みんないまから頭を抱えています・・・


さて、いまジャカルタではアジア競技大会が開催され、連日日本勢のメダル獲得のニュースが流れていますね。

ここで活躍した選手が注目され、次はいよいよ東京オリンピックと言うことで、2020年に向けて徐々に盛り上がってきている感じでしょうか。

そんな中ですが、KAUぞうが非常に心配しているのがオリンピックによる交通機関の混雑や道路の渋滞です。

今年は7月から1ヶ月間、オリンピック開催時に電車の混雑を回避するための試験として、
官民協力しての「時差Biz(ビズ)」なる時差出勤が、多くの企業の協力を得て実施された、なんて記事も目につきました。


今回の東京オリンピック、招致にあたっては例の「お・も・て・な・し」というのが記憶に残っていますが、「臨海地区を中心にした非常にコンパクトな大会」というのも大きなアピールポイントだったようです。

コンパクトな大会・・・つまりはいろいろな会場が一つの地域にエラク集中するってことですよね。

KAUぞうの本社オフィスからは豊洲の新市場や、その向こう側でしきりと建設中の選手村の様子が見渡せます。

今回かなりいろいろな競技が、有明や夢の島、お台場、大井などで行われる予定のようです。


「東京オリンピック 渋滞」でググってみるとこんなのがずらっと出てきました。

・東京五輪で首都高渋滞1.8倍 物流業界「時間変更厳しい」

・東京五輪時の通勤ラッシュは「鉄道が止まるほど混雑」との試算に

・「東京2020」その日、電車は止まり駅では大混乱が起きる…専門家が警鐘

・東京五輪、大渋滞への備え 車使用の抑制呼びかけも

・東京五輪期間中は「ネット通販ひかえて」


・・・いや、あの、別にオリンピック開催に反対しているとか、文句言ってるとかじゃないんですが、まじちょっとやばくないですか?

特にここ数年、東京の港湾地区は、輸出入貨物の物量の増加に伴ってただでさえ混雑が問題になっています。

以前KAUぞうは横浜支店にいたんですが、横浜も港湾地区と観光地、例えば山下埠頭と山下公園とかがすぐ隣接してるんですよね。

毎年、確かお盆の期間だったと思うんですが、普段は車で15分かからないくらいで行ける本牧税関まで、道路が大渋滞で、山手の方を回ったりして1時間くらいかかった記憶があります。

あと、東京本社が海岸2丁目にあった時の東京湾大華火祭の日。帰ろうと思ってドアをあけたら、ビルの前にずらっと人が押し寄せていて怖いくらいでした。

それとクリスマスイブにお台場で飲み会をやった帰り(なぜそんな日にそんなところで飲み会をやったのかはご想像にお任せします・・・多分合ってます・・・)。
ゆりかもめを何台待っても人がいっぱいで全然乗れなくて、深夜まで帰れなかった・・・なんてこともありました。

一つの地域にたくさんの人が集まるのって、ほんとおっかないというか、想像以上にすごい事になりますよね。


オリンピック開催まであと6XX日。そんなカウントダウンも目にするようになってきました。

残る2年弱の間に、何とかいろいろ対策が立てられることを期待しています。

KAUぞうの思いつく対策ですか?
DJポリスを100人単位で動員して、人の流れをさばくとか・・・・・・ついでに車も・・・


いかがでしたでしょうか。
読んで、少しは「へぇ」と思っていただけたのであれば幸いです。

引き続きご愛読のほどよろしくお願い申し上げます。


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[2018/08/30 22:18] | 時事ご案内 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
■ トランプ大統領「貿易戦争」の行方
平成30年7月豪雨で被災された皆様、心よりお見舞い申し上げます。

ニュースを見ていても、あまりに範囲が広く、いろいろなところで被害が発生しすぎていて、どこで何がどうなっているのか把握できないくらいでした。

その後の猛暑もものすごかったですね。

ここのところ毎年のように大規模な災害が発生していますが、やはり地球温暖化の影響なのでしょうか。

この原稿を書いている現在は久しぶりに少し涼しく感じられる気温ですが、
今年は台風もたくさん来そうですし、警戒して警戒しすぎることは有りません。

皆様、お互い十分注意して備えましょうね。


さて今回のテーマですが・・・。

正直手に余るのであまり取り上げたくなかったんですが、こうなってくると貿易や国際物流に関わる者として触れないわけにはいかない気持ちになって来ました。

トランプ大統領が仕掛けてこの後どうなるのか、世界が固唾をのんで見守っている、貿易戦争の話です。

とはいえもちろんKAUぞうは経済学者でも何でもありませんので、大したことが書けるわけではありません。

ただ、何がどうなってどうなりそうなのか、国際物流やKAUぞうの仕事にどう影響して来そうなのか。
そのあたりについてざっくりと、勉強を兼ねてチャレンジしてみたいと思います。


まずは経過の整理です。

3月1日 アメリカが安全保障を理由に鉄鋼25%、アルミ10%。の追加関税を
      かける方針を発表。対象国は中国だけでなく全ての国。

3月23日 アメリカによる中国への鉄鋼、アルミ製品への追加関税措置が発動。
      これに対し中国商務省は、128品目のアメリカ製品に対し約30億ドル
      の追加関税をかける報復措置の計画を発表

4月1日 中国がアメリカから輸入する果物など128品目のアメリカ製品に15%-
25%の報復関税措置を行うことを発表

5月3日 北京にて米中閣僚級会議が開催。

5月17日 ワシントンにて米中閣僚会議が開催。

5月22日 中国が自動車および自動車部品などの関税の引き下げ措置を発表。

5月31日 アメリカ、同盟国には一時的に適用を除外していた鉄鋼、アルミニウム
     への追加関税を適用開始すると発表

6月5日 メキシコ、アメリカ産の豚肉、リンゴ、ジャガイモ、バーボン、鉄鋼など30億
      ドル(約3300億円)を対象に報復関税を発動

6月8日 G7主要国首脳会議が開催。

6月16日 アメリカ、中国から輸入される自動車や情報技術製品、ロボットなど
      1,102品目に対し、7月6日から段階的に500億ドル規模の追加関税措
      置を行うと発表。
      中国側も対抗措置として自動車や農産物など659品目について追加
      関税措置を発表。

6月22日 EU加盟28カ国、バーボン・ウイスキー、オートバイ、オレンジジュース
      など計28億ユーロ(3600億円)相当の製品を対象にアメリカの鉄鋼・
      アルミニウム追加関税への対抗措置を発動。

7月1日 カナダ、アメリカの鉄鋼製品や食品など166億カナダドル(約1兆4000
     億円)分を対象に報復関税を発動

7月6日 アメリカ、中国から輸入される818品目に対して340億ドル規模の追加
     関税措置を発表。
     中国も同規模の報復関税を発動。

7月10日 アメリカ、中国の報復関税に対する追加措置として、中国からの衣料
      品、食料品など6,031品目に2,000億ドル規模の追加関税を検討するこ
      とを発表。

7月19日 トランプ大統領、米国に輸入される中国製品5000億ドル相当に追加
      関税をかける「用意がある」と発言。


整理すると、7月末現在で発動されているのは

・アメリカが全ての国を対象にした鉄鋼25%、アルミ10%の追加関税措置

・中国がアメリカのワインやナッツ類など120品目に15%、豚肉など8品目に25%
 かけた報復関税

・メキシコ、カナダ、EUがアメリカの鉄鋼・アルミの追加課税に対して発動した対抗措置

・アメリカの中国に対する818品目340億ドル相当に対する25%の追加関税

・中国が報復で発動した大豆や自動車など545品目・340億ドル相当の米国製品を
対象にした25%の追加関税


7月25日、トランプ大統領と欧州委員会のユンケル委員長が首脳会談を行い、
「貿易を巡る協議を進めていく間は新たな関税を導入しないことで合意」
これにより米・EUの貿易戦争は「土壇場で回避」、という話になりました。

自動車・自動車部品が次の追加関税の対象だったんで、これが実行されると相互の報復が大変なことになるところだったそうです。

アメリカが課した鉄鋼・アルミへの追加関税と、それへのEUの対抗措置は当分そのまま。
EUとは合意したようですが、カナダ・メキシコとはまだ揉めたままのようですね。


・・・・ここまで結構時間をかけて調べて思った事を書くと・・・

世界1位2位の経済大国の戦いということで「米中貿易戦争」が意識の中心になっていましたが、北米自由貿易協定(NAFTA)を結んで経済を一体化させてきたカナダ、メキシコとの関係が相当こじれちゃってるんですね。

メキシコとは移民問題も絡んでいるし、近くて、肌ならぬ国境を接する密接な関係だけに、一旦こじれるとなかなかややこしくなるんでしょうか。


それと、もともと「国際物流への影響」に絞った切り口で調べようと思っていたんですが、
意外とそれほどの影響が直接的にあるわけではないようです。


7月9日 日本海事新聞掲載の記事で紹介された英調査会社ドゥルーリーの見方を紹介します。

・米中貿易戦争はコンテナ船事業に潜在的に大きなダメージをもたらす危険性がある

・最悪の場合、世界のコンテナ荷動き量の1%、180万TEUが喪失すると試算

・但し7月6日アメリカが発動した中国製品818品目(約350億ドル)に、追加として審査している284品目(約160億ドル)のリストを加えても、20万TEU程度


最悪で1%。現在の具体的なリスト全部で20万TEU、つまり0.11%・・・。

実際のインパクトは良くわからないですが、正直それほどの規模でもないですよね。

もちろんコンテナの荷動きに限った話で、考えてみたら鉄鋼にしろ大豆にしろ、コンテナ船ではなく専用船=貨物船一隻丸々に鉄鋼とか大豆とか=で運ぶものなので、コンテナ船への影響が少ないのは当然かもしれません。

また、サプライチェーンが・・・というのも「それほどでもないんじゃないか」との見方があるようで、これも日本海事新聞の7月25日の記事。

サプライチェーンの専門家「ジャーナル・オブ・コマース」の編集長ピーター・タスクウェル氏の署名記事。タイトルだけ引用すると「サプライチェーンの影響は軽微に」。

ここでも考えてみると、関税が上がったからと言ってすべての対象貨物が止まるわけではないですよね。
必要なものは引き続き輸入されるし、関税分は輸入業者から、やがて消費部門へと流通の過程で価格に転嫁されて吸収されていく。

それによってアメリカの最終消費者が結局損をするとか、消費に悪影響を与えてアメリカの景気減速につながってうんぬん・・ってのはまた別の次元の話です。


ということで、

米中貿易戦争 → 貨物の激減 → 国際物流の危機

みたいなイメージで書き始めたんですが、意外とそうストレートに連関するものでもないみたいですね。

むしろ問題は、トランプさんがやらかすあれやこれやが世界のあちこちに影響を与えて
それらによる世界経済の不安定化や減速というルートでの、「世界貿易の減少」「国際物流貨物の減少」というリスクの方にあるようです。

・・・と、わかったようなことを書いて終わりにします・・・・。

やはりテーマがでかすぎましたね。


いかがでしたでしょうか。
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[2018/07/28 00:03] | 時事ご案内 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
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