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■ 再びトランプの貿易戦争の話
北海道胆振東部地震で被害に遭われた皆様に、心よりお見舞い申し上げます。


さすがに朝夕には上着が欲しい季節になりました。
そんな中、またもや台風が来ています。

しかも「猛烈」で速度が遅くて、さらに「えっ?」ていうくらいの急カーブを切って、九州や本州にも上陸しかねないルートをたどりそうだとのこと。

今年はもうほんと本船のスケジュールは乱れっぱなしです。

入港が遅れて、せっかく手配したドレーをキャンセルしなきゃになったり、向け地が抜港になってブッキングの変更が必要になったり。

輸入も輸出もまだまだドタバタが続きそうです。


さて、皆さんもご存じの通り、9月24日、米トランプ政権は新たに2000億ドル相当の中国製品に対する関税を発動しました。

これに対して中国もすぐに600億ドル相当の米国製品を対象に報復関税を発動。
どこかで交渉して妥協するだろうという楽観的な予想を裏切って、米中貿易戦争はいよいよ泥沼とも、血みどろとも呼ばれる領域に突入しちゃいました。

米中貿易戦争の話は7月にもここで取り上げました。

あの時は結論として、米中貿易戦争 → 貨物の激減 → 国際物流の危機 みたいな直接的な影響は、それほどないんじゃないか、というようなことを書いたと思います。

で、その後実際のところどうだったかというと、アジア発米国向けのコンテナ貨物の8月の速報値が、前年同月比ほぼ横ばいの0.6%増の結果となりました。

ここのところ過去最高とかを更新して好調だったんで、明らかに減速と言っていいと状況です。

内訳をみると、シェア1位の中国発に関しては2.2%のマイナス。それを、シェア2位以下の、韓国、台湾、ベトナム発の増加がカバーした形です。

9月24日の関税発動の「2000億ドル相当の中国製品」。対象は生活必需品まで含んでいて、家電や家具など5745品目とのこと。

さらに中国の報復関税への再報復として、2670億ドル相当、つまりは昨年の中国からの輸入額全部に相当するまでに対象を拡大するとか、税率を10%ではなく25%に引き上げるとか、まぁ、一言で言うとすごいことになっちゃってるわけです。

これ、どう考えても、アジア発北米向けのコンテナ物流にやっぱり影響しますよね。

でも正直KAUぞうのところでは、日本からアメリカ向けの輸出貨物はほとんど扱ってないんですよね。

KAUぞうのところの規模では、かなりの量があるという話の、完成車の輸出なんてもちろん扱ってないですし。

むしろ輸出で好調なのが、相変わらずベトナムをはじめとした新興国向けの中古の機械や建設機械類。
貿易戦争の影響で製造拠点が中国から他のアジア諸国に移るんであれば、インフラ整備もまだまだ必要だし、この流れ、これからも続くんじゃないでしょうか。

それと最近急増しているのが中国向けの食品や化粧品、雑貨類の輸出です。

KAUぞうのところで以前中国と言えば、食品とか玩具とか、木製品とか、墓石とかの輸入か、廃プラスチックだとかスクラップの輸出先でした。

それが急速に製品の「消費地」=輸出先になってるんです。
日本への旅行者の「インバウンド消費」もそうですよね。

そうやってふと考えてみて不思議に思うのが、結局今の貿易戦争っていうのが、世界中の国がアメリカに品物を買ってもらいたがっていて、アメリカがそれを「買ってやらないよ」って言ってる構図だってことです。

アメリカは経済が好調だとは言え、トランプさんが問題視してるみたいに貿易は赤字だし、政府も赤字で国債を海外に売りまくっていて、その国債を世界で一番買ってるのが中国なわけですよね。

今アメリカの金利が上がってドルが値上がりして、マネーゲーム的にはアメリカにお金が流れてます。
でも結局そうやって集めたお金で世界中から物を買いまくって、借金を増やし続けてるわけで、いや、ストレートに借金じゃなくて、「金融商品」として売ってるんでしょうけど・・・。

「買ってやらない」が「売ってもらえない、買ってもらえない」になったらどうするんでしょう。

中国は中国でああいう国ですから、政治的、軍事的にはいろいろ問題と言うか摩擦がありますが、急成長していて、お金を一杯稼いでいて、人口もアメリカの3億数千万人に対して13億とか14億とかいるわけですよね。

トランプさん、さすがにEUや日本と正面から貿易戦争をするつもりはないようですが、ヘタ打ったら、アメリカ1stのはずがアメリカlonelyになって、一気に中国に抜かれちゃうんじゃないでしょうか。

まぁだからこそ対抗するために中国のハイテクへの国のテコ入れを問題にしたり、貿易戦争を仕掛けてるんでしょうが・・・。

それと何より怖いのが、米中間で貿易戦争が起きていてさらにエスカレートする恐れがあり、日本とアメリカ、EUとアメリカ、カナダ・メキシコとアメリカの間でも、これから関税や貿易を巡ってややこしい交渉が続くにも関わらず・・・・世界的に経済が好調だってことです。

米国の株価もいったん下がったものの反発して経済も好調だし、日本でも、株価がバブル崩壊後の最高値をつけましたよね。

中国も、アメリカとの貿易戦争の影響対応のために減税を行ったら、景気が良くなったとか何とか。

変な話「米中貿易戦争激化で世界経済失速!」て言うなら、素人のKAUぞうにもすんなりわかるんですが、「世界の経済成長率に〇〇%マイナスの影響を予測」とか言いながら、逆に好調だと何とも不気味で仕方がありません。


・・・・どこにも落ちないだろなぁと思いながら、落としどころのない話をいろいろ書いちゃいました。

11月の米中間選挙とやらが終わって、なんとか全体としてまっとうな方向に向かってくれるといいんですが・・・。

・・・ところでKAUぞうのところ、10月に入っても19卒社員募集中ですので、これ読んでる学生さんがいらしたら是非是非ご応募を検討下さいませ・・・かなり唐突ですが・・・。


いかがでしたでしょうか。

読んで、少しは「へぇ」と思っていただけたのであれば幸いです。

引き続きご愛読のほどよろしくお願い申し上げます。


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[2018/09/28 23:50] | 時事ご案内 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
■ 東京オリンピックと交通渋滞の話
この夏は「最高気温37度」なんていう予報が当たり前になって、日本もいよいよ地球温暖化の影響で亜熱帯にでもなった感じでした。

予想通り台風も多かったですね。

ついこの間はびっくりするようなゲリラ豪雨と、絶え間なくフラッシュをたいているかのような雷にも遭遇しました。

そんな夏もそろそろ終わりを迎えつつありますが、これから秋に向け、まだまだ台風が来るんでしょうか。

9月は3連休が2回もあります。そうすると当然稼働日が減りますよね。

ここの所ただでさえ台風で船が遅れたり、そのせいで抜港になったりでスケジュールが乱れているのに、これ以上台風がきたらどういうことになるのか。

みんないまから頭を抱えています・・・


さて、いまジャカルタではアジア競技大会が開催され、連日日本勢のメダル獲得のニュースが流れていますね。

ここで活躍した選手が注目され、次はいよいよ東京オリンピックと言うことで、2020年に向けて徐々に盛り上がってきている感じでしょうか。

そんな中ですが、KAUぞうが非常に心配しているのがオリンピックによる交通機関の混雑や道路の渋滞です。

今年は7月から1ヶ月間、オリンピック開催時に電車の混雑を回避するための試験として、
官民協力しての「時差Biz(ビズ)」なる時差出勤が、多くの企業の協力を得て実施された、なんて記事も目につきました。


今回の東京オリンピック、招致にあたっては例の「お・も・て・な・し」というのが記憶に残っていますが、「臨海地区を中心にした非常にコンパクトな大会」というのも大きなアピールポイントだったようです。

コンパクトな大会・・・つまりはいろいろな会場が一つの地域にエラク集中するってことですよね。

KAUぞうの本社オフィスからは豊洲の新市場や、その向こう側でしきりと建設中の選手村の様子が見渡せます。

今回かなりいろいろな競技が、有明や夢の島、お台場、大井などで行われる予定のようです。


「東京オリンピック 渋滞」でググってみるとこんなのがずらっと出てきました。

・東京五輪で首都高渋滞1.8倍 物流業界「時間変更厳しい」

・東京五輪時の通勤ラッシュは「鉄道が止まるほど混雑」との試算に

・「東京2020」その日、電車は止まり駅では大混乱が起きる…専門家が警鐘

・東京五輪、大渋滞への備え 車使用の抑制呼びかけも

・東京五輪期間中は「ネット通販ひかえて」


・・・いや、あの、別にオリンピック開催に反対しているとか、文句言ってるとかじゃないんですが、まじちょっとやばくないですか?

特にここ数年、東京の港湾地区は、輸出入貨物の物量の増加に伴ってただでさえ混雑が問題になっています。

以前KAUぞうは横浜支店にいたんですが、横浜も港湾地区と観光地、例えば山下埠頭と山下公園とかがすぐ隣接してるんですよね。

毎年、確かお盆の期間だったと思うんですが、普段は車で15分かからないくらいで行ける本牧税関まで、道路が大渋滞で、山手の方を回ったりして1時間くらいかかった記憶があります。

あと、東京本社が海岸2丁目にあった時の東京湾大華火祭の日。帰ろうと思ってドアをあけたら、ビルの前にずらっと人が押し寄せていて怖いくらいでした。

それとクリスマスイブにお台場で飲み会をやった帰り(なぜそんな日にそんなところで飲み会をやったのかはご想像にお任せします・・・多分合ってます・・・)。
ゆりかもめを何台待っても人がいっぱいで全然乗れなくて、深夜まで帰れなかった・・・なんてこともありました。

一つの地域にたくさんの人が集まるのって、ほんとおっかないというか、想像以上にすごい事になりますよね。


オリンピック開催まであと6XX日。そんなカウントダウンも目にするようになってきました。

残る2年弱の間に、何とかいろいろ対策が立てられることを期待しています。

KAUぞうの思いつく対策ですか?
DJポリスを100人単位で動員して、人の流れをさばくとか・・・・・・ついでに車も・・・


いかがでしたでしょうか。
読んで、少しは「へぇ」と思っていただけたのであれば幸いです。

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[2018/08/30 22:18] | 時事ご案内 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
■ トランプ大統領「貿易戦争」の行方
平成30年7月豪雨で被災された皆様、心よりお見舞い申し上げます。

ニュースを見ていても、あまりに範囲が広く、いろいろなところで被害が発生しすぎていて、どこで何がどうなっているのか把握できないくらいでした。

その後の猛暑もものすごかったですね。

ここのところ毎年のように大規模な災害が発生していますが、やはり地球温暖化の影響なのでしょうか。

この原稿を書いている現在は久しぶりに少し涼しく感じられる気温ですが、
今年は台風もたくさん来そうですし、警戒して警戒しすぎることは有りません。

皆様、お互い十分注意して備えましょうね。


さて今回のテーマですが・・・。

正直手に余るのであまり取り上げたくなかったんですが、こうなってくると貿易や国際物流に関わる者として触れないわけにはいかない気持ちになって来ました。

トランプ大統領が仕掛けてこの後どうなるのか、世界が固唾をのんで見守っている、貿易戦争の話です。

とはいえもちろんKAUぞうは経済学者でも何でもありませんので、大したことが書けるわけではありません。

ただ、何がどうなってどうなりそうなのか、国際物流やKAUぞうの仕事にどう影響して来そうなのか。
そのあたりについてざっくりと、勉強を兼ねてチャレンジしてみたいと思います。


まずは経過の整理です。

3月1日 アメリカが安全保障を理由に鉄鋼25%、アルミ10%。の追加関税を
      かける方針を発表。対象国は中国だけでなく全ての国。

3月23日 アメリカによる中国への鉄鋼、アルミ製品への追加関税措置が発動。
      これに対し中国商務省は、128品目のアメリカ製品に対し約30億ドル
      の追加関税をかける報復措置の計画を発表

4月1日 中国がアメリカから輸入する果物など128品目のアメリカ製品に15%-
25%の報復関税措置を行うことを発表

5月3日 北京にて米中閣僚級会議が開催。

5月17日 ワシントンにて米中閣僚会議が開催。

5月22日 中国が自動車および自動車部品などの関税の引き下げ措置を発表。

5月31日 アメリカ、同盟国には一時的に適用を除外していた鉄鋼、アルミニウム
     への追加関税を適用開始すると発表

6月5日 メキシコ、アメリカ産の豚肉、リンゴ、ジャガイモ、バーボン、鉄鋼など30億
      ドル(約3300億円)を対象に報復関税を発動

6月8日 G7主要国首脳会議が開催。

6月16日 アメリカ、中国から輸入される自動車や情報技術製品、ロボットなど
      1,102品目に対し、7月6日から段階的に500億ドル規模の追加関税措
      置を行うと発表。
      中国側も対抗措置として自動車や農産物など659品目について追加
      関税措置を発表。

6月22日 EU加盟28カ国、バーボン・ウイスキー、オートバイ、オレンジジュース
      など計28億ユーロ(3600億円)相当の製品を対象にアメリカの鉄鋼・
      アルミニウム追加関税への対抗措置を発動。

7月1日 カナダ、アメリカの鉄鋼製品や食品など166億カナダドル(約1兆4000
     億円)分を対象に報復関税を発動

7月6日 アメリカ、中国から輸入される818品目に対して340億ドル規模の追加
     関税措置を発表。
     中国も同規模の報復関税を発動。

7月10日 アメリカ、中国の報復関税に対する追加措置として、中国からの衣料
      品、食料品など6,031品目に2,000億ドル規模の追加関税を検討するこ
      とを発表。

7月19日 トランプ大統領、米国に輸入される中国製品5000億ドル相当に追加
      関税をかける「用意がある」と発言。


整理すると、7月末現在で発動されているのは

・アメリカが全ての国を対象にした鉄鋼25%、アルミ10%の追加関税措置

・中国がアメリカのワインやナッツ類など120品目に15%、豚肉など8品目に25%
 かけた報復関税

・メキシコ、カナダ、EUがアメリカの鉄鋼・アルミの追加課税に対して発動した対抗措置

・アメリカの中国に対する818品目340億ドル相当に対する25%の追加関税

・中国が報復で発動した大豆や自動車など545品目・340億ドル相当の米国製品を
対象にした25%の追加関税


7月25日、トランプ大統領と欧州委員会のユンケル委員長が首脳会談を行い、
「貿易を巡る協議を進めていく間は新たな関税を導入しないことで合意」
これにより米・EUの貿易戦争は「土壇場で回避」、という話になりました。

自動車・自動車部品が次の追加関税の対象だったんで、これが実行されると相互の報復が大変なことになるところだったそうです。

アメリカが課した鉄鋼・アルミへの追加関税と、それへのEUの対抗措置は当分そのまま。
EUとは合意したようですが、カナダ・メキシコとはまだ揉めたままのようですね。


・・・・ここまで結構時間をかけて調べて思った事を書くと・・・

世界1位2位の経済大国の戦いということで「米中貿易戦争」が意識の中心になっていましたが、北米自由貿易協定(NAFTA)を結んで経済を一体化させてきたカナダ、メキシコとの関係が相当こじれちゃってるんですね。

メキシコとは移民問題も絡んでいるし、近くて、肌ならぬ国境を接する密接な関係だけに、一旦こじれるとなかなかややこしくなるんでしょうか。


それと、もともと「国際物流への影響」に絞った切り口で調べようと思っていたんですが、
意外とそれほどの影響が直接的にあるわけではないようです。


7月9日 日本海事新聞掲載の記事で紹介された英調査会社ドゥルーリーの見方を紹介します。

・米中貿易戦争はコンテナ船事業に潜在的に大きなダメージをもたらす危険性がある

・最悪の場合、世界のコンテナ荷動き量の1%、180万TEUが喪失すると試算

・但し7月6日アメリカが発動した中国製品818品目(約350億ドル)に、追加として審査している284品目(約160億ドル)のリストを加えても、20万TEU程度


最悪で1%。現在の具体的なリスト全部で20万TEU、つまり0.11%・・・。

実際のインパクトは良くわからないですが、正直それほどの規模でもないですよね。

もちろんコンテナの荷動きに限った話で、考えてみたら鉄鋼にしろ大豆にしろ、コンテナ船ではなく専用船=貨物船一隻丸々に鉄鋼とか大豆とか=で運ぶものなので、コンテナ船への影響が少ないのは当然かもしれません。

また、サプライチェーンが・・・というのも「それほどでもないんじゃないか」との見方があるようで、これも日本海事新聞の7月25日の記事。

サプライチェーンの専門家「ジャーナル・オブ・コマース」の編集長ピーター・タスクウェル氏の署名記事。タイトルだけ引用すると「サプライチェーンの影響は軽微に」。

ここでも考えてみると、関税が上がったからと言ってすべての対象貨物が止まるわけではないですよね。
必要なものは引き続き輸入されるし、関税分は輸入業者から、やがて消費部門へと流通の過程で価格に転嫁されて吸収されていく。

それによってアメリカの最終消費者が結局損をするとか、消費に悪影響を与えてアメリカの景気減速につながってうんぬん・・ってのはまた別の次元の話です。


ということで、

米中貿易戦争 → 貨物の激減 → 国際物流の危機

みたいなイメージで書き始めたんですが、意外とそうストレートに連関するものでもないみたいですね。

むしろ問題は、トランプさんがやらかすあれやこれやが世界のあちこちに影響を与えて
それらによる世界経済の不安定化や減速というルートでの、「世界貿易の減少」「国際物流貨物の減少」というリスクの方にあるようです。

・・・と、わかったようなことを書いて終わりにします・・・・。

やはりテーマがでかすぎましたね。


いかがでしたでしょうか。
読んで、少しは「へぇ」と思っていただけたのであれば幸いです。

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[2018/07/28 00:03] | 時事ご案内 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
■ 中国が米国から輸入しているモノ
すっかり暖かくなり、桜も例年より早く満開だそうですね。
ここ数日良い天気も続いています。

KAUぞうのところの本社事務所、お台場やレインボーブリッジを見渡せるビルの最上階で、とにかく見晴らしはすごくいいんです。

今日も打合せするのに会議室に入って窓の外を眺めながら、

「いい天気だねぇ」

なんてやってました。

「でもなんか霞んでるねぇ」

「春霞ってやつじゃない?風流だねぇ」

なんて会話をしてたんですが・・・

そのあとスマホに配信されたニュースを見たら、

「関東 PM2.5濃度高め 霞む空」
「今年初『黄砂』飛来か 近づく赤茶の帯」

だそうな・・・。
全然「春霞」なんてのんきな話じゃないですね。

花粉も「スギはピークで次はこれからヒノキが」なんて話だそうで。

当分外出の際にマスクは欠かせないかもですね。


さて、見通しが霞んでいると言えば(ウマい)、国際、国内とも政治の行き先がなんとも不透明になって来ました。


米国トランプ大統領、ついに本性を現したというか、まさかここまでやるかというか。

「米国第一」として、「鉄鋼とアルミニウムに追加関税をかける」と言い出したのが今月3月1日。

各国が対象除外のために動き始めたところに、3月22日は

「中国による知的財産の侵害がある」

として、中国からの家電製品など約1300品目の輸入に対して500~600億ドル
(約5・3兆円~6.3兆円)相当の制裁関税を課すよう指示する大統領令に署名。

一気に「米中貿易戦争突入か?!」なんていう事態にまで突入しちゃいました。


・・・えー、KAUぞうの能力ではこれ以上のフォローや解説は無理なんで、この手の話が延々続くかを思った皆様、ご安心ください・・・・


で、国際物流の話です。

実はですね・・・って程のことではないんですが、確かにここのところのアジアから米国向けの輸出は増えています。

コンテナ数量ベースですが、2月のアジア18ヵ国・地域発米国向けの貨物は、過去最多を記録。
前年同月と比べて19%も増えてるんです。

もっともこれは今年は旧正月(春節)が去年より遅かった影響が大きいようですが。
(去年が1/26、今年が2/16)

一方米国発アジア、特に中国向けの貨物は減少が続いています。

米国発のコンテナ数量は、集計に時間がかかるのか情報更新がちょっと遅くて昨年12月のものですが、9ヵ月連続の減少でした。
(以下も含めデータは日本海事センターHPによる)

それでは米国から中国にどんなモノがどんな風に動いているかみてみると・・・。


1位 「紙、板紙類及びその製品」で33.3%減。15 ヶ月連続の減少。

2 位 「木材及びその製品」で53.2%の大幅増、かつ4 ヶ月連続で2桁の増加。

しかし

3 位 「動物用飼料」21.0%減で22 ヶ月連続の減少。

4 位 「家具及び家財道具」4.5%減で3 年ぶりの減少。

5 位 「金属スクラップ」30.8%減で 9 ヶ月連続の減少。


今回調べてみて、また皆さんも以上のリストを見て感じたと思うんですが、コンテナ数量ベースでみると、

「紙」とか「木材」とか「飼料」とか「家具」とか「金属スクラップ」とか、

米国から中国に輸出されている貨物の上位ってそんなものなの?!

ってのがちょっとびっくりでした。


もっとも考えてみたら、実は日本から中国向けのコンテナ貨物も、もちろん金額ベースでは工作機械とかが多いんでしょうが、金属スクラップだとか廃プラスチックだとかが結構多くを占めています。

最近も、

「1月の日本発中国向けコンテナが5カ月連続減少。前年同月比8%減。中国の資源ごみ規制が影響」

なんていう記事が海運関係の業界紙に載ったりしています。

昨年後半くらいから中国がスクラップなどの資源ごみの輸入規制を強化していて、その影響が日本から中国に向かうコンテナ数量の8%にまで及んでるんです。

米国からの「金属スクラップ30.8%減」なんていうのもおそらくこの中国の規制の影響だと思います。

あくまでコンテナ数量ベースの話ですが、米国、日本から中国に運ばれている貨物のイメージ、ちょっと修正しなくちゃいけないかもしれませんね。

それにしても、米国と中国、政治的にも経済的にも巨大なこの二国に、世界はこれからどんな風に振り回されて行くんでしょうか。

そして国際物流と国際物流業界、KAUぞうのところと、KAUぞうの未来・・・・具体的に言うと4月の昇給は・・・。


いかがでしたでしょうか。
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[2018/03/29 16:38] | 時事ご案内 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
■ ヒアリとワカメの共通点とは?海上輸送と環境問題の話
北朝鮮の弾道ミサイルの発射や核実験、それを巡る米朝間の応酬など、きな臭い話が続いています。

Jアラートの発報でKAUぞうが乗っていた電車も止まっちゃったりして、何事かとびっくりしましたが、この問題、どこまでどう心配すればいいのか、なんとも戸惑うばかりです。

そうかと思ったら、今度は急に国政選挙になっちゃいましたね。

国際政治も国内政治も、それに天候も、なにやら目まぐるしい日々が続いています。


さて、今日はそんな話とは一切関係なく、以前からちらちら業界紙などで見かけて気になっていた、海上輸送と環境問題の話について書いてみます。


つい最近の9月8日、海上輸送に大きな影響を与えるある国際条約が発効しました。

その名も「バラスト水管理条約」(正式名「船舶のバラスト水及び沈殿物の規制及び管理のための国際条約」)です。

どんな条約かと言うと・・・・。

その前に、「バラスト水」って聞いたことありますか?

コンテナ船でもタンカーでも客船でもそうなんですが、どこかの港について積荷を下して積載重量が少なくなった時、船のバランスを取るため内蔵のタンクにその港の海水を取り込みます。

で、次の港について、今度貨物を積んだら、その分の水を排出してまたバランスを取る仕組みなんです。

この水を「バラスト水」と呼びます。

そこで、何が問題になるかと言いますと、このバラスト水、海の水を入れたり出したりするわけですよね。
すると一緒に、生き物やプランクトン、植物の胞子なんかも港から港、海域から海域に移動させることになっちゃうんです。

そのバラスト水として移動される海水の量、なんと年間で30億トンから50億トン!
つまり50メートルプールに換算して・・・何杯分になるかは、お時間と興味のある方、計算して結果出たら教えて下さい・・・。

何にしてもものすごい量ですよね。

このバラスト水の移動で運ばれる外来生物による生態系の破壊が問題になっていまして、これを規制するのが「バラスト水管理条約」です。


日本は原油とか、鉄鉱石とか、資源輸入大国ですんで、空荷で帰る船が多い。つまり実はバラスト水の輸出大国なんです。

そんな中、、オーストラリアやニュージーランド、北米、ヨーロッパなんかで生態系破壊の原因として危険視されているのが、なんと日本やアジア圏で生息している「ワカメ」。

夏頃から、輸入コンテナにヒアリが入って日本に来てるというのが問題になっています。
海の中でも、有毒生物と言うわけではありませんが同じような問題が起きていて、その主役(?)がワカメなんです。


「バラスト水管理条約」はIMO(国際海事機関)により2004年2月に採択されました。

「30ヵ国以上の批准、かつ批准国の合計商船船腹量が世界の商船船腹量の35%以上」

というのが発効の条件だったんですが、昨年9月8日にフィンランドが52か国目として批准。
船腹量が世界の商船総トン数の35.1441%に達したことで、丸1年後である今年の9月8日に発効することになりました。

内容としては、基準値を超えるバラスト水の排出禁止、船舶ごとの管理計画の作成・実施、バラスト水記録簿の常備、船籍国における船舶の定期的検査や国際証書の発給、寄港国における国際証書・記録簿確認、バラスト水分析、等が義務付けられており、違反船舶は抑留などが可能とされています・・・この辺資料のコピペです・・・。

新造船はもちろん、既存船舶にも7年以内の承認済みバラスト水処理システムの設置が必要とされてまして、海運業界にとっては大変な影響を受ける条約なんですね。


海上輸送と環境問題ということでは、もう一つ大きな課題が出て来ています。
それについてはまた次回・・・かネタに詰まった時・・・・に書きますね。


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