FC2ブログ
■ 東京オリンピックと交通渋滞の話
この夏は「最高気温37度」なんていう予報が当たり前になって、日本もいよいよ地球温暖化の影響で亜熱帯にでもなった感じでした。

予想通り台風も多かったですね。

ついこの間はびっくりするようなゲリラ豪雨と、絶え間なくフラッシュをたいているかのような雷にも遭遇しました。

そんな夏もそろそろ終わりを迎えつつありますが、これから秋に向け、まだまだ台風が来るんでしょうか。

9月は3連休が2回もあります。そうすると当然稼働日が減りますよね。

ここの所ただでさえ台風で船が遅れたり、そのせいで抜港になったりでスケジュールが乱れているのに、これ以上台風がきたらどういうことになるのか。

みんないまから頭を抱えています・・・


さて、いまジャカルタではアジア競技大会が開催され、連日日本勢のメダル獲得のニュースが流れていますね。

ここで活躍した選手が注目され、次はいよいよ東京オリンピックと言うことで、2020年に向けて徐々に盛り上がってきている感じでしょうか。

そんな中ですが、KAUぞうが非常に心配しているのがオリンピックによる交通機関の混雑や道路の渋滞です。

今年は7月から1ヶ月間、オリンピック開催時に電車の混雑を回避するための試験として、
官民協力しての「時差Biz(ビズ)」なる時差出勤が、多くの企業の協力を得て実施された、なんて記事も目につきました。


今回の東京オリンピック、招致にあたっては例の「お・も・て・な・し」というのが記憶に残っていますが、「臨海地区を中心にした非常にコンパクトな大会」というのも大きなアピールポイントだったようです。

コンパクトな大会・・・つまりはいろいろな会場が一つの地域にエラク集中するってことですよね。

KAUぞうの本社オフィスからは豊洲の新市場や、その向こう側でしきりと建設中の選手村の様子が見渡せます。

今回かなりいろいろな競技が、有明や夢の島、お台場、大井などで行われる予定のようです。


「東京オリンピック 渋滞」でググってみるとこんなのがずらっと出てきました。

・東京五輪で首都高渋滞1.8倍 物流業界「時間変更厳しい」

・東京五輪時の通勤ラッシュは「鉄道が止まるほど混雑」との試算に

・「東京2020」その日、電車は止まり駅では大混乱が起きる…専門家が警鐘

・東京五輪、大渋滞への備え 車使用の抑制呼びかけも

・東京五輪期間中は「ネット通販ひかえて」


・・・いや、あの、別にオリンピック開催に反対しているとか、文句言ってるとかじゃないんですが、まじちょっとやばくないですか?

特にここ数年、東京の港湾地区は、輸出入貨物の物量の増加に伴ってただでさえ混雑が問題になっています。

以前KAUぞうは横浜支店にいたんですが、横浜も港湾地区と観光地、例えば山下埠頭と山下公園とかがすぐ隣接してるんですよね。

毎年、確かお盆の期間だったと思うんですが、普段は車で15分かからないくらいで行ける本牧税関まで、道路が大渋滞で、山手の方を回ったりして1時間くらいかかった記憶があります。

あと、東京本社が海岸2丁目にあった時の東京湾大華火祭の日。帰ろうと思ってドアをあけたら、ビルの前にずらっと人が押し寄せていて怖いくらいでした。

それとクリスマスイブにお台場で飲み会をやった帰り(なぜそんな日にそんなところで飲み会をやったのかはご想像にお任せします・・・多分合ってます・・・)。
ゆりかもめを何台待っても人がいっぱいで全然乗れなくて、深夜まで帰れなかった・・・なんてこともありました。

一つの地域にたくさんの人が集まるのって、ほんとおっかないというか、想像以上にすごい事になりますよね。


オリンピック開催まであと6XX日。そんなカウントダウンも目にするようになってきました。

残る2年弱の間に、何とかいろいろ対策が立てられることを期待しています。

KAUぞうの思いつく対策ですか?
DJポリスを100人単位で動員して、人の流れをさばくとか・・・・・・ついでに車も・・・


いかがでしたでしょうか。
読んで、少しは「へぇ」と思っていただけたのであれば幸いです。

引き続きご愛読のほどよろしくお願い申し上げます。


通関業務代行・輸入手続・輸出手続を代行 します。貴社の流通業務を改善提案、エキスパートがサポートします。
スポンサーサイト
[2018/08/30 22:18] | 時事ご案内 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
■ トランプ大統領「貿易戦争」の行方
平成30年7月豪雨で被災された皆様、心よりお見舞い申し上げます。

ニュースを見ていても、あまりに範囲が広く、いろいろなところで被害が発生しすぎていて、どこで何がどうなっているのか把握できないくらいでした。

その後の猛暑もものすごかったですね。

ここのところ毎年のように大規模な災害が発生していますが、やはり地球温暖化の影響なのでしょうか。

この原稿を書いている現在は久しぶりに少し涼しく感じられる気温ですが、
今年は台風もたくさん来そうですし、警戒して警戒しすぎることは有りません。

皆様、お互い十分注意して備えましょうね。


さて今回のテーマですが・・・。

正直手に余るのであまり取り上げたくなかったんですが、こうなってくると貿易や国際物流に関わる者として触れないわけにはいかない気持ちになって来ました。

トランプ大統領が仕掛けてこの後どうなるのか、世界が固唾をのんで見守っている、貿易戦争の話です。

とはいえもちろんKAUぞうは経済学者でも何でもありませんので、大したことが書けるわけではありません。

ただ、何がどうなってどうなりそうなのか、国際物流やKAUぞうの仕事にどう影響して来そうなのか。
そのあたりについてざっくりと、勉強を兼ねてチャレンジしてみたいと思います。


まずは経過の整理です。

3月1日 アメリカが安全保障を理由に鉄鋼25%、アルミ10%。の追加関税を
      かける方針を発表。対象国は中国だけでなく全ての国。

3月23日 アメリカによる中国への鉄鋼、アルミ製品への追加関税措置が発動。
      これに対し中国商務省は、128品目のアメリカ製品に対し約30億ドル
      の追加関税をかける報復措置の計画を発表

4月1日 中国がアメリカから輸入する果物など128品目のアメリカ製品に15%-
25%の報復関税措置を行うことを発表

5月3日 北京にて米中閣僚級会議が開催。

5月17日 ワシントンにて米中閣僚会議が開催。

5月22日 中国が自動車および自動車部品などの関税の引き下げ措置を発表。

5月31日 アメリカ、同盟国には一時的に適用を除外していた鉄鋼、アルミニウム
     への追加関税を適用開始すると発表

6月5日 メキシコ、アメリカ産の豚肉、リンゴ、ジャガイモ、バーボン、鉄鋼など30億
      ドル(約3300億円)を対象に報復関税を発動

6月8日 G7主要国首脳会議が開催。

6月16日 アメリカ、中国から輸入される自動車や情報技術製品、ロボットなど
      1,102品目に対し、7月6日から段階的に500億ドル規模の追加関税措
      置を行うと発表。
      中国側も対抗措置として自動車や農産物など659品目について追加
      関税措置を発表。

6月22日 EU加盟28カ国、バーボン・ウイスキー、オートバイ、オレンジジュース
      など計28億ユーロ(3600億円)相当の製品を対象にアメリカの鉄鋼・
      アルミニウム追加関税への対抗措置を発動。

7月1日 カナダ、アメリカの鉄鋼製品や食品など166億カナダドル(約1兆4000
     億円)分を対象に報復関税を発動

7月6日 アメリカ、中国から輸入される818品目に対して340億ドル規模の追加
     関税措置を発表。
     中国も同規模の報復関税を発動。

7月10日 アメリカ、中国の報復関税に対する追加措置として、中国からの衣料
      品、食料品など6,031品目に2,000億ドル規模の追加関税を検討するこ
      とを発表。

7月19日 トランプ大統領、米国に輸入される中国製品5000億ドル相当に追加
      関税をかける「用意がある」と発言。


整理すると、7月末現在で発動されているのは

・アメリカが全ての国を対象にした鉄鋼25%、アルミ10%の追加関税措置

・中国がアメリカのワインやナッツ類など120品目に15%、豚肉など8品目に25%
 かけた報復関税

・メキシコ、カナダ、EUがアメリカの鉄鋼・アルミの追加課税に対して発動した対抗措置

・アメリカの中国に対する818品目340億ドル相当に対する25%の追加関税

・中国が報復で発動した大豆や自動車など545品目・340億ドル相当の米国製品を
対象にした25%の追加関税


7月25日、トランプ大統領と欧州委員会のユンケル委員長が首脳会談を行い、
「貿易を巡る協議を進めていく間は新たな関税を導入しないことで合意」
これにより米・EUの貿易戦争は「土壇場で回避」、という話になりました。

自動車・自動車部品が次の追加関税の対象だったんで、これが実行されると相互の報復が大変なことになるところだったそうです。

アメリカが課した鉄鋼・アルミへの追加関税と、それへのEUの対抗措置は当分そのまま。
EUとは合意したようですが、カナダ・メキシコとはまだ揉めたままのようですね。


・・・・ここまで結構時間をかけて調べて思った事を書くと・・・

世界1位2位の経済大国の戦いということで「米中貿易戦争」が意識の中心になっていましたが、北米自由貿易協定(NAFTA)を結んで経済を一体化させてきたカナダ、メキシコとの関係が相当こじれちゃってるんですね。

メキシコとは移民問題も絡んでいるし、近くて、肌ならぬ国境を接する密接な関係だけに、一旦こじれるとなかなかややこしくなるんでしょうか。


それと、もともと「国際物流への影響」に絞った切り口で調べようと思っていたんですが、
意外とそれほどの影響が直接的にあるわけではないようです。


7月9日 日本海事新聞掲載の記事で紹介された英調査会社ドゥルーリーの見方を紹介します。

・米中貿易戦争はコンテナ船事業に潜在的に大きなダメージをもたらす危険性がある

・最悪の場合、世界のコンテナ荷動き量の1%、180万TEUが喪失すると試算

・但し7月6日アメリカが発動した中国製品818品目(約350億ドル)に、追加として審査している284品目(約160億ドル)のリストを加えても、20万TEU程度


最悪で1%。現在の具体的なリスト全部で20万TEU、つまり0.11%・・・。

実際のインパクトは良くわからないですが、正直それほどの規模でもないですよね。

もちろんコンテナの荷動きに限った話で、考えてみたら鉄鋼にしろ大豆にしろ、コンテナ船ではなく専用船=貨物船一隻丸々に鉄鋼とか大豆とか=で運ぶものなので、コンテナ船への影響が少ないのは当然かもしれません。

また、サプライチェーンが・・・というのも「それほどでもないんじゃないか」との見方があるようで、これも日本海事新聞の7月25日の記事。

サプライチェーンの専門家「ジャーナル・オブ・コマース」の編集長ピーター・タスクウェル氏の署名記事。タイトルだけ引用すると「サプライチェーンの影響は軽微に」。

ここでも考えてみると、関税が上がったからと言ってすべての対象貨物が止まるわけではないですよね。
必要なものは引き続き輸入されるし、関税分は輸入業者から、やがて消費部門へと流通の過程で価格に転嫁されて吸収されていく。

それによってアメリカの最終消費者が結局損をするとか、消費に悪影響を与えてアメリカの景気減速につながってうんぬん・・ってのはまた別の次元の話です。


ということで、

米中貿易戦争 → 貨物の激減 → 国際物流の危機

みたいなイメージで書き始めたんですが、意外とそうストレートに連関するものでもないみたいですね。

むしろ問題は、トランプさんがやらかすあれやこれやが世界のあちこちに影響を与えて
それらによる世界経済の不安定化や減速というルートでの、「世界貿易の減少」「国際物流貨物の減少」というリスクの方にあるようです。

・・・と、わかったようなことを書いて終わりにします・・・・。

やはりテーマがでかすぎましたね。


いかがでしたでしょうか。
読んで、少しは「へぇ」と思っていただけたのであれば幸いです。

引き続きご愛読のほどよろしくお願い申し上げます。

通関業務代行・輸入手続・輸出手続を代行 します。貴社の流通業務を改善提案、エキスパートがサポートします。

テーマ:輸入代行 - ジャンル:ビジネス

[2018/07/28 00:03] | 時事ご案内 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
■ 「アジア10か国・地域発」と「アジア18か国・地域発」のコンテナ数量統計の話
日本列島の南西の方から徐々に梅雨に入っている今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。

とにかく日替わり週替わりで暑かったり寒かったり、一日の内でも気温の差がものすごくあったりで、体調を崩された方も多いんじゃないでしょうか。

かく言うKAUぞうも先週末頃からちょっと風邪をひいてしまいまして、くしゃみ・鼻水・鼻づまりに苦しめられていました。

そんな体調の悪い中、先日朝の通勤電車でラッキーにも座ることが出来ました。

会社のある浜松町までの数十分、いつもなら座った途端寝に入るところですが、いかんせん鼻が詰まっていてなんとなく息苦しい。片方の鼻が完全に詰まっちゃってる感じです。

「誘拐されて口をガムテープでふさがれたとき、鼻が詰まっていたらどうしよう」

なんていう「あるある」がふと思い浮かびまして、「片方の鼻だけで息をするとどうなるか」、という高尚な実験を試みることにしました。

気を許すと口呼吸になっちゃうんで、意識を呼吸に集中し、スーッ、ハァー。
ちょっと苦しいような、いや、このまま寝ちゃうにはちょっと息苦しいけど、意外と片方の鼻だけでもいけるなぁ・・・なんてやってるうちに浜松町駅に到着。

でですね、その日一日、なんとなく普段より集中力が高まったような。

そこでふと思ったんですが、これはひょっとして、はからずも今はやりの「マインドフルネス」を朝からやったみたいなもんじゃないかと・・・違いますかね・・・・。


さて、今日は、「アジア10か国・地域発」とか「アジア18か国・地域発」とかで発表される、アジア発北米向けコンテナ数量の統計数字の話です。

はっきり言ってトリビアです。

アジア発北米向けの航路を、業界用語で「北米東航(往航)」と言います。
逆に北米からアジアへの航路を「北米西航(復航)」と言います。

この荷動きが何ヶ月連続で増加したとか、減少したとかがよく記事になり、KAUぞうのところのHPのショートニュースでもお伝えしています。

で、この貨物が増えた減ったと言う記事の中で一つにくくられている「アジア」。
良く見ると、実は「アジア10か国・地域」とされている場合と、「アジア18ヵ国・地域」とされている場合があるんですね。

統計を発表しているところによって違うようで、手元にある新聞記事を見比べてみました。

4月に発表された3月の北米東航についての記事が「米民間統計サービスのデータマイン」の統計で、ここでは「アジア10か国・地域」

5月に発表された4月の訪米東航についての記事が「日本海事センターが米国通関統計サービスJOC-PIERSのデータを基に集計した」結果で、「アジア18ヵ国・地域発」

そこで、実際それぞれどこの国・地域をさしているのかを調べてみました。

まず「10か国・地域」
1)日本 2)韓国 3)台湾 4)中国 5)香港 6)シンガポール 7)マレーシア 8)タイ 9)ベトナム 10)インド

「18ヵ国・地域」でにこれに加わるのが、
11)マカオ 12)フィリピン 13)インドネシア 14)カンボジア 15)ミャンマー 16)スリランカ17)バングラディシュ 18)パキスタン

で、さらに良く見るとこの二つの統計、数字もだいぶ違うんですよねぇ。

両方とも同じTEU=20フィートコンテナ換算でのコンテナ数量なのに、例えばシンガポール。
3月の「10か国」統計では5万6000TEUなのに、4月「18か国」の方ではなんと9000TEUになっています。

月が違うとはいえ、1ヶ月で6分の1になるほどコンテナの数に変動があるわけがありません。

実はこれ、「10か国」の方が「積地別」なのに対し、「18ヵ国」の方は「仕出し地別」だからなんです。

つまり「10か国」の方は、米国についたコンテナがその船に「どこで積まれたか」で集計してる。
一方「18か国」の方は、そのコンテナが「どこで船社に渡されたか=どこで詰められたか」で集計している。

だからアジアの各地域からコンテナが集まってきて、北米向けの本船に積み替えられるシンガポールについては、「積んだ本数」と「詰められた本数」で6倍も違っちゃうんです。

これだけなら全部合計すれば、まぁそんなに変わらないだろうと思うんですが、微妙なところでは発表される統計結果に違いが出てしまうようです。

5/17付のKAUぞうのところのショートニュース。

「アジア発北米向けコンテナ 4月 前年同月比1.3%の増加」と言うタイトルで、「中国発は0.7%減ったけど、韓国やベトナムが増えて全体では14ヶ月連続でプラスになった」という内容です。

こちらはデータマイン集計の「10か国」の数字です。

ところが5/28の日本海事新聞。

「北米東航 1.6%減 4月コンテナ 中国のマイナス響く」という記事が掲載されています。
こちらは日本海事センター・米国通関統計サービスの「18ヵ国」の数字がベースです。

ということで、パッと見同じ「アジア発米国向けコンテナ数量」の統計でも、微妙に・・・と言うか、「増加」と「減少」くらい数字に違いが出て来ちゃうんですよ、と言うお話でした。

・・・・実はこの文章を書くまで、KAUぞうもこの違いに気づいていなかったことは内緒です。


いかがでしたでしょうか。

読んで、少しは「へぇ」と思っていただけたのであれば幸いです。

引き続きご愛読のほどよろしくお願い申し上げます。


通関業務代行・輸入手続・輸出手続を代行 します。貴社の流通業務を改善提案、エキスパートがサポートします。
[2018/05/31 11:31] | 通関業・基本 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
■ 海の環境規制の話
4月も終わりですね。
今年入社した新入社員の皆さんも、そろそろ通勤にも慣れてきたころでしょうか。

KAUぞうのところの3名の新入社員も毎日元気で頑張っています。
2年目を迎えた去年の新入社員も、少し「先輩」らしさが板についてきた感じです。

さて、ゴールデンウィークです。

毎年ぼやいていますが、こういう長いお休みの前後、すっごく忙しいんですよね。

特にコンテナを運んでいただいているドレー業者さん。やはりどこもドライバーが不足しているそうで、仕事を受けて頂くのがどんどん大変になっています。

普通は電話一本して了解を頂き、FAXでオーダーを流して、確認のFAX BACKをもらえば運送依頼の業務は完了です。

ところがなかなか受けてもらえる業者さんが見つからないんで、「キャンセル出たら教えて下さい!」とお願いをしながら、何度もあちらこちらの協力業者さんに電話をしまくることになります。

きっとKAUぞうの同業者はこの時期みんな同じことをしていると思うんで、電話かける方も受ける方も、ものすごい時間と労力を使うことになりますよね。

東京港のコンテナ積み下ろし待機時間の短縮や、混雑の緩和など、根本的なところから改善していかないと、どんどん厳しくなってっちゃうんじゃないでしょうか。

・・・・とまぁ愚痴はこれくらいにして・・・。

今日は船の環境規制の話です。


自動車については、どこどこの国では何年までに電気自動車の割合を何パーセントにする方針だ、とか、いろいろ排気ガスの規制の強化が話題になってますよね。

以前もお伝えしましたが、いま船についても、同じように排気ガスの規制が大きな問題になっています。

4月9日から13日まで、「国際海事機関(IMO)」による第72回海洋環境保護委員会(MEPC72)がロンドンで開催されました。ちなみにこの会合の議長国は日本。

ここで国際海運の温室効果ガス削減目標についての議論が行われました。

その結果、

「2030年までに輸送量当たりの全体の燃費効率を08年比で40%改善」

「船舶からの温暖化ガスの排出量を2050年に08年比で半減する」

という戦略が採択されました。

貨物量の増加で「排出量は2050年までに最大250%増加する」なんて試算もあります。

つまり「このままだと2.5倍に増えるところを逆に半分に減らそう」ってことですから結構大変な目標です。

当初日本としては「2060年までの半減」を想定していたところ、会議を行う中で10年前倒しになり、さらに「最終的には排出ゼロも追求する」との内容も盛り込まれたとのこと。

特に地球温暖化による海面の上昇にで国土の水没が危惧される島しょ諸国の強力なプッシュがあったようです。

こうなるとエンジンの改良による燃費向上とかだけでは追い付きません。

自動車の環境規制で、燃料がガソリンや軽油から電気や水素に移行することが見通されるように、船の環境規制でも燃料から変わっていくことになるようです。

コンピューター制御による「帆」を装備し、風力を利用するエコシップなども開発されていますが、当面の切り札として注目されているのが液化天然ガス(LNG)燃料船です。

既に実用化されていますが、全面的に切り替えていく上で問題になるのが、船の建造と同時に燃料供給のインフラです。

LNG燃料船が世界中で就航するためには、世界中の港に、船舶向けのLNG供給施設がないといけないわけですから、結構大変な話ですよね。

商船三井さんが4月から最新鋭の2万TEU型のコンテナ船を投入されました。

スエズ運河を通れる最大船型だそうで、現在アジア―欧州航路の主力となっている1万4000TEU型に比べるとコンテナ当たりのCO2排出量が25%以上削減されるとのこと。

しかもエンジンがLNG燃料用に換装できるようにしてあるそうです。


MEPC72によっていよいよ期限が切られた船の環境規制。

自動車においても、水素自動車や電気自動車自体の普及と、それへの燃料供給インフラの整備・普及のバランスが、普及拡大のためのポイントだとされてますよね。

しかし何しろ船自体、上記の2万TEU型だと全長400メートル、全幅58.8メートルというとんでもなくでっかいものですからねぇ。
1隻作るのにも注文してから時間もかかるし値段も自動車と比べてとんでもないだろうし。

更にそれに燃料を供給する設備の整備を考えると、どれくらいかかるものなのか、
果たして目標達成に間に合うのか。

新造船をどんどん作ると、また輸送力が余って海上運賃が下落して赤字になるし、
対応が遅れて規制違反になって、船の運航や港への寄港が出来なくなっては元も子もないし・・・。

船会社さんにとって、難しい舵取りが要求されますね・・・・船だけに・・・・・あ。


いかがでしたでしょうか。
読んで、少しは「へぇ」と思っていただけたのであれば幸いです。


引き続きご愛読のほどよろしくお願い申し上げます。


通関業務代行・輸入手続・輸出手続を代行 します。貴社の流通業務を改善提案、エキスパートがサポートします。
続きを読む

テーマ:輸入代行 - ジャンル:ビジネス

[2018/04/27 00:03] | 法律関係 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
■ 中国が米国から輸入しているモノ
すっかり暖かくなり、桜も例年より早く満開だそうですね。
ここ数日良い天気も続いています。

KAUぞうのところの本社事務所、お台場やレインボーブリッジを見渡せるビルの最上階で、とにかく見晴らしはすごくいいんです。

今日も打合せするのに会議室に入って窓の外を眺めながら、

「いい天気だねぇ」

なんてやってました。

「でもなんか霞んでるねぇ」

「春霞ってやつじゃない?風流だねぇ」

なんて会話をしてたんですが・・・

そのあとスマホに配信されたニュースを見たら、

「関東 PM2.5濃度高め 霞む空」
「今年初『黄砂』飛来か 近づく赤茶の帯」

だそうな・・・。
全然「春霞」なんてのんきな話じゃないですね。

花粉も「スギはピークで次はこれからヒノキが」なんて話だそうで。

当分外出の際にマスクは欠かせないかもですね。


さて、見通しが霞んでいると言えば(ウマい)、国際、国内とも政治の行き先がなんとも不透明になって来ました。


米国トランプ大統領、ついに本性を現したというか、まさかここまでやるかというか。

「米国第一」として、「鉄鋼とアルミニウムに追加関税をかける」と言い出したのが今月3月1日。

各国が対象除外のために動き始めたところに、3月22日は

「中国による知的財産の侵害がある」

として、中国からの家電製品など約1300品目の輸入に対して500~600億ドル
(約5・3兆円~6.3兆円)相当の制裁関税を課すよう指示する大統領令に署名。

一気に「米中貿易戦争突入か?!」なんていう事態にまで突入しちゃいました。


・・・えー、KAUぞうの能力ではこれ以上のフォローや解説は無理なんで、この手の話が延々続くかを思った皆様、ご安心ください・・・・


で、国際物流の話です。

実はですね・・・って程のことではないんですが、確かにここのところのアジアから米国向けの輸出は増えています。

コンテナ数量ベースですが、2月のアジア18ヵ国・地域発米国向けの貨物は、過去最多を記録。
前年同月と比べて19%も増えてるんです。

もっともこれは今年は旧正月(春節)が去年より遅かった影響が大きいようですが。
(去年が1/26、今年が2/16)

一方米国発アジア、特に中国向けの貨物は減少が続いています。

米国発のコンテナ数量は、集計に時間がかかるのか情報更新がちょっと遅くて昨年12月のものですが、9ヵ月連続の減少でした。
(以下も含めデータは日本海事センターHPによる)

それでは米国から中国にどんなモノがどんな風に動いているかみてみると・・・。


1位 「紙、板紙類及びその製品」で33.3%減。15 ヶ月連続の減少。

2 位 「木材及びその製品」で53.2%の大幅増、かつ4 ヶ月連続で2桁の増加。

しかし

3 位 「動物用飼料」21.0%減で22 ヶ月連続の減少。

4 位 「家具及び家財道具」4.5%減で3 年ぶりの減少。

5 位 「金属スクラップ」30.8%減で 9 ヶ月連続の減少。


今回調べてみて、また皆さんも以上のリストを見て感じたと思うんですが、コンテナ数量ベースでみると、

「紙」とか「木材」とか「飼料」とか「家具」とか「金属スクラップ」とか、

米国から中国に輸出されている貨物の上位ってそんなものなの?!

ってのがちょっとびっくりでした。


もっとも考えてみたら、実は日本から中国向けのコンテナ貨物も、もちろん金額ベースでは工作機械とかが多いんでしょうが、金属スクラップだとか廃プラスチックだとかが結構多くを占めています。

最近も、

「1月の日本発中国向けコンテナが5カ月連続減少。前年同月比8%減。中国の資源ごみ規制が影響」

なんていう記事が海運関係の業界紙に載ったりしています。

昨年後半くらいから中国がスクラップなどの資源ごみの輸入規制を強化していて、その影響が日本から中国に向かうコンテナ数量の8%にまで及んでるんです。

米国からの「金属スクラップ30.8%減」なんていうのもおそらくこの中国の規制の影響だと思います。

あくまでコンテナ数量ベースの話ですが、米国、日本から中国に運ばれている貨物のイメージ、ちょっと修正しなくちゃいけないかもしれませんね。

それにしても、米国と中国、政治的にも経済的にも巨大なこの二国に、世界はこれからどんな風に振り回されて行くんでしょうか。

そして国際物流と国際物流業界、KAUぞうのところと、KAUぞうの未来・・・・具体的に言うと4月の昇給は・・・。


いかがでしたでしょうか。
読んで、少しは「へぇ」と思っていただけたのであれば幸いです。


引き続きご愛読のほどよろしくお願い申し上げます。


通関業務代行・輸入手続・輸出手続を代行 します。貴社の流通業務を改善提案、エキスパートがサポートします。
[2018/03/29 16:38] | 時事ご案内 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
| ホーム | 次のページ>>