■ 東京ベイエリアの憂鬱の話|通関業代行・流通改善提案
ここのところさわやかな天気が続いていますが、もう少しすると梅雨に突入ですね。

今日はちょっと趣向を変えて、浜松町周辺の再開発計画の話を書きます。

というのも、KAUぞうのところの本社がある浜松町から竹芝周辺、いよいよいろいろと工事が始まってきて、駅からの道路が通りにくかったりと影響が出て来てるからなんです。


まず浜松町駅がこんなになります。(以下リンクはすべて日経アーキテクチュア記事)
http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/atcl/knpnews/14/660651/00032/?SS=imgview&FD=1422774646

羽田行きのモノレールへの乗り換え口がある改札の反対、新橋寄り北口改札側の様子です。

いまモノレールのホームや駅ビルとくっついている、世界貿易センタービルが建て直される予定で、すでに隣接する、線路と反対側の土地では工事が始まっています。

で、この絵にある歩行者デッキが首都高速をまたいで竹芝ふ頭まで繋がります。
http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/atcl/knpnews/14/660651/00032/?SS=imgview&FD=1427392251

この地図の右下の方、「ゆりかもめ」の「め」がかかっているのがKAUぞうの本社が入っているビルです。

そして首都高と竹芝ふ頭の間」にこんなビルができます。
http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/atcl/knpnews/14/660651/00032/?SS=imgview&FD=1428315772

KAUぞうの本社が入っているビルの、となりのとなりのとなりぐらいのところです。

さらに元東芝本社ビル、現「芝浦ビル」も建て直してツインタワーが出来るそうです。
http://toyokeizai.net/articles/-/132024 (こちらは東洋経済ONLINE)


・・・いろいろと賑やかになるし、素敵なスポットがたくさんできていいでしょう・・・・・という話をしたいわけじゃありません(少しはあるけど)。

これ、みんな工事はじまっちゃったらどうなるの?!って話です。

すでに歩行者デッキの工事が始まっていて、駅からの歩道が半分と車道が1車線潰されています。

首都高の隣のビル2棟も工事が始まっていて、いま穴掘ってます。

世界貿易センタービルの建て替えは2019年着工で2024年竣工。

元東芝本社のあった芝浦ビルの建て直しは2020年頃着工して2030年頃の完工。

・・・つまりこれから10年以上、浜松町駅周辺は建設工事だらけです。


さらにこちらの写真。
東京ベイエリア・浜松町

本社会議室の窓から写した景色です。

手前のクレーンが並ぶ工事現場がオリンピックのおそらく選手村、その奥にあるのが「例の」豊洲新市場。

ここは海をはさんだ対岸の埋立地なんで直接影響はないんですが、問題は築地市場移転問題がこじれたことによる環状2号線の工事の遅れです。

オリンピック会場の配置ですが、公式ページに分かりやすい地図がありました。
https://tokyo2020.jp/jp/games/venue/olympic/

真ん中辺にカーソルを合わせると四角い枠が出るんでクリックすると、拡大図が出てきます。

「東京ベイゾーン会場」の配置を見て、何か気づきませんか?

そうです、ほとんどが埋立地で島になってるんです。つまり橋かトンネルでしかつながっていません。


東京ベイエリア全体でこれだけいろいろ工事を行い、オリンピックを開催し、さらに工事が続く・・・。

オリンピック中、公共交通機関の混雑緩和のために時差出勤を働きかける、なんて話もちらちら聞こえています。

ここ数回「物流効率化の話」を書いてきましたが、これ、本当にどうなっちゃうんでしょうね。

オフィスへの通勤や環境、物流という仕事上の東京港周辺道路の混雑状況、両方でなんとも心配な状況です。

とんでもないことにならなきゃいいんですけどねぇ。


いかがでしたでしょうか。

読んで、少しは「へぇ」と思っていただけたのであれば幸いです。

引き続きご愛読のほどよろしくお願い申し上げます。

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[2017/05/30 16:53] | よもやな話 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
■ 物流効率化の話その2.5 と、新入社員の話|通関業代行・流通改善提案
「物流効率化の話その2.5 と、新入社員の話」

早いものでもうすぐゴールデンウィークですね。
ついこの間までコートを着ていたのに、暑くて上着を脱ぐ日も出てきました。

KAUぞうのところでは5月からクールビズを始めます。

1年のうち半分がクールビズってのも、考えてみると不思議な感じです。
やはり日本の亜熱帯化が進んでるんでしょうか。


さて前回、「おっと、そろそろお時間ですね・・・・・・。」なんて書いて終わっててちょっと気持ちが悪いんで、「物流効率化の話」の続きをちょこっとだけ書きます。

書きかけていた「東京港の海上コンテナ待機問題の対策二つ目は・・」についてです。


実はこの対策、残念ながらうまくいきませんでした。

ショートニュースでお伝えしていた、こちらの内容です。
http://kau.co.jp/archives/1012

ITを活用して、海上コンテナ待機問題の解決を図ろう、という発想は素晴らしかったと思うんですが、システムトラブルが起きなかったとしても、いろいろ問題は指摘されていました。

まず実はこれ、考えてみたら、もしうまくいったとしても、待機車両による「渋滞問題」の解決にはなっても、「待機問題」の解決にはなってないんですね。
単に待機する場所が道路から待機場に変わっただけです。

もちろん待機場にはトイレとかドライバーさんが休める施設も造られているようで、その意味では待機によるドライバーさんの負担を減らす効果は見込めます。

しかし一方、今まで路上に列を作っていたから可能だった、車両の入れ替えとか交代が出来なくなります。

後はですね、これはウルトラCというかなんですが・・・・。

夕方、コンテナを積んでもらう列に並ぶ受付が締め切られそう(札止めと呼んでます)なのに、どうしてもトレーラーが間に合わない場合、トレーラーの列に場所取りで乗用車で並ぶ・・・・とうのをたまーにやります。

待機場が稼働すると、これ、当然できなくなりますよね。

ということで待機場が今後いつどう稼働するのか、いろんな意味で注目しているところです。

これ以外にもいろいろ物流効率化の話はありますので、また次回以降に書かせていただくつもりです。

ちなみにゴールデンウィークを目前にした現在、東京港は混雑のピークシーズンを迎えつつあります。


さて、今日のお題のもうひとつ、新入社員についてです。

予定通り4/3(月)からピカピカの新卒新入社員が2名出社しました!男性、女性1名ずつです。

3(月)4(火)は本社で研修&東京港見学、5(水)は横浜で研修&大黒事業所・横浜港見学、6(木)7(金)は外部の研修機関にお願いして、他の会社の新入社員の皆さんと一緒の研修に参加。
そして10(月)から、本社CS部通関課、横浜支店通関・業務課に1名ずつ配属となりました。

ここ数年、新卒や第二新卒をポツンポツンと1名ずつ採用したりしてたんですが、新卒の同時2名採用は久しぶりです。
今までの方たちには申し訳ないんですが、今回は内定期間も含め、かなりいろいろとやったようです。

出社した3日以降も、一名は本社、一名は横浜支店配属予定で、一旦配属されるとなかなか配属場所以外のメンバーと交流する機会も限られるだろうということで、それぞれ有志を募ってお弁当を取っての昼食会、なんてのもやりました。

そもそも今までは、外部機関の新入社員研修に2日間だけ参加してもらって、あとはすぐに部署に配属って感じだったと思います。

それと受け入れる側についても、採用が1名だと配属されない部署はあんまり関係ないやって感じだったんですが、今回は本社・横浜支店両方1名ずつと言うことで、全社的な

「新入社員が来ても先輩として恥ずかしくない行動をとろうキャンペーン」

みたいなことをやりまして、挨拶だとか、時間厳守だとか、「新社会人の心得」の動画研修をいまさらながら全員がやらされて・・・もとい、やらせていただき、改めて社会人の基本を確認しました。

新入社員配属から2週間がたちましたが、やっぱり以前とは、朝や帰り、外出時帰社時のあいさつなんかもだいぶ違う感じです。
いままでは、あれ?あいついつの間に帰ったの?みたいなことがあったんですが、ここの所みんなちゃんと声出してますもの。

戦力としてはまだまだこれからを期待する段階の新入社員2名ですが、みんなの気持ちがなんとなく新しくなったり、すでに入社してくれた効果が発揮されてるなと感じています。

4/21の金曜日には、本社・横浜支店それぞれで歓迎会を行いました。その様子は公式フェイスブックページに上げましたので、FBのIDをお持ちの方は是非そちらもご覧くださいませ。


いかがでしたでしょうか。
読んで、少しは「へぇ」と思っていただけたのであれば幸いです。

引き続きご愛読のほどよろしくお願い申し上げます。

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[2017/04/24 19:11] | 共同フレイターズに関して | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
■ 物流効率化の話 その2|通関業代行・流通改善提案
「物流効率化の話 その2」

3月も残りわずかとなりました。

学校や、多くの企業様では、年度末ということでいろいろとお忙しい時期だと思います。

KAUぞうのところは6月決算ですので経理上の年度末ではないのですが、荷主様が年度内に売上を計上するため「どうしても3月中船積み!」という貨物が多くなり、まず輸出が大変忙しくなります。

また輸入でも、

4月から輸入関税の税率が変わったり、先日ニュースレターでお伝えした「特恵適用から卒業」する国や貨物があったり、数量や金額枠のある特恵では新しく枠が出来て特恵の適用が再開されたり、と、やはりいろいろバタバタと注意しなきゃなことが多い時期です。


そして3月、4月と言えば、異動や転勤、そして新入社員が入社してくる季節でもあります。

KAUぞうのところも、今年はピカピカの新卒社員が2名入社の予定です。

そのうち本欄やニュースレター、今準備中のYouTube共同フレイターズ動画チャンネルに登場してもらうかもしれません。(顔出しはNG?)

皆さま、その節はぜひぜひ可愛がっていただきますよう、よろしくお願い申し上げます。


・・・・本人たち、今これ読んで焦ってるかもしれません・・・。



さて、(なんと)予定通り、前回に続いて物流効率化の話 その2をお届けします。


前回、ドライバーになる方が少ない理由の一つとして拘束時間の長さを挙げました。

そしてその大きな原因として、海上コンテナの場合、東京港の混雑による待ち時間の長さ(最長5時間も!)があるってのを書きました。

実はこの3月、東京港の海上コンテナ待機問題の対策として大きな動きが二つあったんで本日はそれをご紹介します。


一つ目は「東京港ストックヤード」(TSY)の供用開始です。

KAUぞうのところでも、コンテナの納品先への到着時間について、「朝一番」というご依頼が結構多くあります。

倉庫や工場の始業時間に合わせたり、また、もっと早く、工場が稼働する前に海外から到着した貨物を降ろしたい。そういうご要望です。

また、朝や昼間にコンテナを積んでから走るんだと、引取りにかかる時間や、道路の状況によって、正確に何時に到着するかわからない、ってのがありますよね。

そこで、前日の夕方にコンテナを引き取って積んでおく「宵積み」が多く発生し、これが夕方に集中してコンテナヤードが混雑する大きな原因になっています。


・・・ここで、ちょっと説明が必要なんですが・・・・。

海上コンテナを運ぶトレーラー、通称ドレーには、コンテナを積むシャーシ部分と、それを引っ張るヘッド部分=トラックの頭だけみたいなやつ=があります。

で、このヘッドとシャーシ、簡単につなげたり外したりできるんですね。

そこで「東京港ストックヤード」(TSY)の出番です。
TSYはコンテナを積んだシャーシ”だけ”を、無料で一時的に置いておける場所なんです。

午前中とか昼間とか、早目にコンテナを引き取って、コンテナを積んだシャーシだけ切り離してここに置いておく。

その間にヘッドはほかのシャーシを引っ張って他のコンテナを運んだり引き取ったりして、夕方になったらTSYに置いてあった、コンテナ積み込み済みのシャーシを引き取って翌朝
配達する。

そうすればコンテナヤードからのコンテナの引取り時間が平準化して夕方の混雑は緩和するはず・・・という仕組みです。

今までも、各ドレー業者さんが自分で東京港の近辺にシャーシ置き場を確保して、同じような動きをしてたりもするんですが、当然場所代も掛かりますし、すべて対応できるわけではありません。

そのため、港周辺の道路にシャーシだけ切り離して置いてある、と言う景色もよく見かけました。
最近は取り締まりが厳しくなって減ったようですが、これがまた港周辺道路の渋滞の原因になったりもしていました。

それに、道路はもちろん各社が自分で確保したシャーシ置き場にしても、中身の入ったコンテナを置いておくわけですから盗難に対する警備上の対策を取るのもなかなか大変です。

東京都港湾局がその置き場を整備して無料で提供を開始したわけで、間違いなくコンテナヤードの夕方の混雑緩和に向けた大きな”試み”ではありますよね。

とは言え、ドレー会社さんが持っているシャーシだって限りがあるわけですから、何でもかんでも早目にコンテナを積んで、置いておくってわけにもいきません。

実際、TSYの供用開始によってどれくらい夕方の混雑の緩和になるのか。これからその効果のほどが検証されることになります。


東京港の海上コンテナ待機問題の対策二つ目は・・・・

おっと、そろそろお時間ですね・・・・・・。

・・・・・続きはまた次回、ということで・・・・。


いかがでしたでしょうか。

読んで、少しは「へぇ」と思っていただけたのであれば幸いです。

引き続きご愛読のほどよろしくお願い申し上げます。



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[2017/03/27 19:19] | 通関業・基本 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
■ 物流効率化の話 その1
「 物流効率化の話 その1 」

春一番も吹き、SNS上で梅の花の写真などもちらほら見るようになりました。
まだまだ寒い日もありますが、ちょっとずつ春が近づいて来ているようですね。

この時期、毎年旧正月・「春節」の影響で結構ピタッと輸出入が止まります。
そして明けると、また、どっと貨物が動き出します。

その旧正月の日にちなんですが、去年は2月8日、今年は1月28日、来年は
2月16日と結構毎年ずれるんですね。

今年は1月末と早かったので、年明けから旧正月までが結構バタバタでした。

来年は2月半ばと半月以上遅いので、今度は3月の年度末に向けてドタバタな
展開になりそうな気がします。


さて、最近物流関係でいくつか大きな事件がありました。

一つはアスクルさんの埼玉県三芳町の物流拠点の火災です。
まさかあれほど燃え続けるとは思いませんでしたよね。

出火の原因や初期消火が出来なかった理由など、今後検証が行われていくと思いますが、窓の少ない最新式の倉庫で起きた予想外の災害でした。

それともうひとつ。

こちらは「事件」というのではないのですが、

「ヤマト運輸の労組が宅配便の引き受け抑制を要請、これを受けて会社側も貨物引き受けの抑制を検討する」

というニュースです。

背景にはご存じのとおり、インターネット通販の急拡大があります。

ヤマトさんも貨物の取り扱い量が増えたにもかかわらず、人手が足りずに外注費が増えたために逆に利益が減るという状況になっているとのこと。

そんな動きもあって、物流の業界紙だけではなく、一般の新聞などでも物流量の急速な増加と、ドライバーの人手不足の問題が大きく取り上げられるようになってきました。


KAUぞうのところは利用運送業ですので、石材など一貫でご依頼いただいている貨物について一部自社で配達を行っている以外は、運送は基本的に全て外注業者さんにお願いしています。

トラックや数カートンとかの小口の運送もありますが、お願いしている中で一番多いのは海上コンテナの輸送です。

海上コンテナについては以前このブログでも書きましたので、よろしければご参照下さい。
http://kaucustoms.blog.fc2.com/blog-date-201404.html


この海上コンテナを運ぶのは、「ドレー」と呼ばれるトレーラーです。
これを運転するためには、大型と牽引の免許が必要です。

そしてこのドレーのドライバーも、ここ数年不足が問題になって来ているんです。

KAUぞうのところでお願いしている業者さんでも、「車両はあるけれどドライバーがいないので依頼を受けられない」なんて話を時々聞きます。


トラックもそうですが、ドライバーになる方が少ない最大の理由は拘束時間の長さのようです。

特に海上コンテナの場合、東京港の混雑が原因で、港でコンテナを積み混んだり、降ろしたりするための待ち時間が大変長くなっています。

もう何年も前になりますが、一番ひどい時期にはコンテナ1本積んでもらうのに5時間待ち、などと言う話もありました。

最近は普段の日は比較的混雑が解消されているようですが、年末年始明けや旧正月前、旧正月明けなど、休みが続くとすぐに混雑してしまいます。

また、順番待ちのドレーが道路に列を作っている為、港周辺の道路の渋滞も問題となっています。


「働き方改革」が政府からも大きなテーマとしてあげられ、残業時間の上限について規制の強化も進む見込みです。

「ワークライフバランス」などと言う言葉も良く聞くようになりました。

そんな中、物流業界においてもドライバーの確保と残業時間の削減が差し迫った課題となってきています。


ということで、非常にタイムリーかと思いますので、これから何回かに分けて、特に海上コンテナの陸上輸送にまつわる「効率化」の話について書いてみようかかと思っています。


ちなみにKAUぞうの好きな言葉の一つに、

「予定は未定であり、仮定であって決定ではない」

と言うのがあるのを申し添えておきます・・・・・。


いかがでしたでしょうか。

読んで、少しは「へぇ」と思っていただけたのであれば幸いです。

引き続きご愛読のほどよろしくお願い申し上げます。


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[2017/02/28 17:37] | 通関業・基本 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
■ トランプ政権発足と国際物流の未来
「 トランプ政権発足と国際物流の未来 」

いまさらですが、皆さま明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い申し上げます。

寒い日が続きますねぇ。

インフルエンザやノロウィルスが流行っているようで、さらに寒さとは直接関係ないのかもしれませんが、鳥インフルエンザのニュースもちらほら聞こえてきます。

KAUぞうのところでも、年明け早々2名ほど「インフルエンザにかかっちゃいました。
今週いっぱいお休みします」ってのがありました。

皆さまも風邪など召されぬよう、ご自愛くださいませ。


さて、いよいよ米国、トランプ政権が発足しました。

就任演説聞かれましたか?

よそ様の大統領に対してあんまりあーだこーだ言いたくないんですが、オバマさんの退任演説と比べると・・・ねぇ。

トランプ大統領就任演説全文
http://www.huffingtonpost.jp/2017/01/20/donald-trump-inauguration-speech_n_14292818.html

オバマ大統領退任演説全文
http://www.huffingtonpost.jp/2017/01/19/obama_n_14265536.html
(リンク先はいずれもハフィントンポスト日本版)

オバマさんに対しては、「理想主義者だが理想を実現する力が無かった」というような批判があるようですが、日本人のKAUぞうが聞いても感動する素晴らしい退任演説でした。

トランプ大統領の就任演説は、米国が目指したり体現する(と称する)「普遍的な価値観」みたいなものへの言及が一切なく、完全自国民向けの「米国第一!」を強く打ち出した内容でした。

トランプ大統領を支持している米国民の方々にとっては「いいぞっ!よく言ってくれたっ!」
って感じだったようですが。


で、問題は今後の政策、特に通商関係についてです・・・。


まず、環太平洋パートナーシップ協定(TPP)からの離脱、正式に表明しちゃいましたね。
そして北米自由貿易協定(NAFTA)の再交渉開始を明言。メキシコ大統領とカナダ首相との会談を早々に行う予定とのこと。

1月27日には、外国首脳との初会談相手として、英国のメイ首相をホワイトハウスに招いて、2国間での自由貿易協定(FTA)締結に向けた協議を行う予定と報じられています。

EU離脱について単一市場からも離脱する強硬策を決めた英国メイ首相を称賛し、ドイツ メルケル首相の難民受け入れ政策を「破壊的な間違い」と批判。

中国をはじめ、メキシコ、日本を名指して、米国が多額の貿易赤字となっていることを非難。
輸出に事実上の補助金を出して、輸入には関税をかける・・・とかとか。

トランプさんが口に出していることを上げていくときりがないですが、WTOをはじめとした国際的な貿易協定や枠組みについては軽視、もしくは距離を置いて、「米国第一」の立場で二国間での交渉を進める姿勢です。

「メキシコとの国境に壁を作る。その費用はメキシコに請求する」ってのも押し通す姿勢みたいですが、これはNAFTA違反だそうです。
輸出への補助金、輸入への追加関税、これも当然WTO協定違反です。

大統領就任後も変わらないこの「保護主義」の姿勢を警戒して、市場も円高株安に動き始めたみたいですが・・・。


一方、1月17日からスイスのダボスで開催された世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)では、初参加した中国の習近平国家主席が、保護主義に反対して「開放型の世界経済の発展」を説いたことが注目されました。

中国を巡っては、昨年12月、WTO加盟から15年が経過したにもかかわらず、日・米・欧が中国の「市場経済国」認定を見送ったとして、「提訴の構え」という報道がありました。

また、中国主導のアジアインフラ投資銀行(AIIB)に新たに30の国・地域が新規加盟を申請していて、これが承認されると、日本が主導するアジア開発銀行(ADB)の67の加盟国・地域を上回る、との報道が年明け早々にされています。

AIIBにはイギリス、フランスなどヨーロッパ各国をはじめ、オーストラリアニュージーランドなども創設メンバーとして加盟していて、主要国で参加していないのが日本と米国くらい。


以下、KAUぞうのざっくりした認識ですが・・・

アジア太平洋地域での政治的・経済的な主導権を巡って、世界一位の経済大国米国と、成長著しい第二位の中国が競い合っていた。

第三位の日本は、中国の入っていない多国間貿易協定であるTPPの成立に協力したり、中国が主導するAIIBには米国と共に2国だけ参加しなかったり、要は米国とタッグを組んでやってきたわけです。

ところがその米国がガラッと方針転換して、TPPは離脱、WTOも関係ない。自由貿易がどうのではなく、これからは中国も日本も「米国第一」の観点から二国間を基本に交渉する・・・となっちゃった。

言ってみればゲームの盤がひっくり返されちゃったようなもんで、日本はもちろん、「競技」相手である中国も、何がどうなるのか様子をうかがっているところだと思います。

領土問題とかキナ臭いものをはらみつつも、また、2006年のドーハラウンド凍結以降交渉が進んでいなかったとしても、WTOを中心に自由貿易を基軸に世界的な通商秩序を維持して行く、というのが大きな前提でした。

これをブッチされちゃうとなると、今後どういう世界が広がるのか、全然予想がつかなくなっちゃいます。


・・・でっかいタイトルを掲げたものの、あまりに話が大きくて、また、実際のところ何がどうなるのやら不透明な部分が多くて、とてもKAUぞうが何か気のきいたコメントを書けるような問題ではありません・・・毎度のことですが・・・。

・・・が、それでも一つだけ確かなのは、国境を越えたものの流れは絶対に止まらない、と言うことです。

前回も「スロートレード」とかいろいろ書きましたが、足元の統計を見ると、2016年のアジア発米国向けコンテナ物量は3年連続の記録更新。欧州向けも6ヶ月連続の増加が続いています。

・・・問題は「日本発」では無く、「アジア発」なところなんですけどねぇ・・・。


いかがでしたでしょうか。
読んで、少しは「へぇ」と思っていただけたのであれば幸いです。

引き続きご愛読のほどよろしくお願い申し上げます。



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[2017/01/24 12:50] | 時事ご案内 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
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