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■ 2018年を振り返ってと2019年の展望
2018年も押し詰まって参りました。
えらく大層なタイトルになりましたが、今回は恒例になりつつある、年末振り返りネタです・・・。

日本漢字能力検定協会が全国公募で決定した今年の漢字は「災」だそうで。
確かに今年は自然災害が多い年でしたね。
被害に遭われた皆様には、心よりお見舞い申し上げます。


大阪や北海道での地震もありましたが、物流に大きな影響を与えた災害としては、7月の西日本豪雨による山陽本線の寸断。そして9月、台風21号による関西国際空港と、大阪・神戸港の被害が一番だったでしょうか。

関空、海上に作った空港とは言え、台風であんなになっちゃうとは驚きでした。
おまけに唯一の輸送ルートである橋に貨物船がぶつかって壊れちゃうってのも予想外でしたよね。

あそこの橋、なんでベイブリッジやレインボーブリッジみたいな吊り橋じゃなくて橋げたなんだろうと思ったら、橋の長さが3.75kmもあるそうな。
行ったことが無かったんですが、ホント正真正銘、かなりの「海上」空港ですね。

あの被害により関空の航空貨物の取扱いがしばらく止まった影響で、成田・羽田両空港に貨物があふれました。
かなりひどかったようで、到着した貨物が上屋に入りきれず、貨物搬入の登録が出来ない状態も数多く発生しました。

KAUぞうのところでも、成田に到着したはずのお客様の急ぎの貨物が何日も見つからず、ようやく見つかったと思ったら屋外に置いてあったために台風の大雨で全損・・・などという事故もありました。

また港湾でも、コンテナがぷかぷか浮いている映像がニュースでも流れましたよね。

神戸・大阪港の荷役機能の低下でドレー(海上コンテナ輸送用トレーラー)の回転が悪化。その為阪神港でドレーがまったく確保ができない状況が起きました。

さらに阪神港から名古屋港へ、名古屋港から京浜港へと玉突き的に貨物が動いたために、名古屋港や京浜港でも、混雑とドレー不足に拍車がかかるといった状況も発生しました。


とにかく今年は台風の影響で慢性的に本船のスケジュールが遅れ、ずーっと港とドレーが混雑し続けていた印象です。

スケジュール調整のための抜港(寄港予定のキャンセル)が相次ぎ、船に積み損ねた輸出のコンテナがコンテナヤードにあふれて荷役の効率が低下。

ここのところ改善していたコンテナの積み込み・積み下ろし作業の待ち時間も増え、ドライバー不足や労働時間管理の厳格化でただでさえ不足気味だったドレー不足が更に悪化。

毎日ひたすらドレーを探し続け、やっと押さえたと思ったら船の入港スケジュールがかわり、また探しまくって、結局従来よりもはるかに高い運賃で何とかやってもらう・・・。
今年はいつもに増してそんな年だった気がします。

・・・ただの愚痴になりつつありますね・・・・。


大きなところに目を向けると、世界の海運業界では船舶燃料のSOx(硫黄酸化物)対策が大きな問題になりました。
この規制は2020年1月から、燃料油中のSOx濃度を、現行の3.5%以下から0.5%以下に強化するというものです。

これに対応するには、スクラバー(排ガス浄化装置)を搭載するか、LNG(液化天然ガス)に対応するエンジンや新造船に切り替えるか、硫黄分0.5%以下の燃料に切り替えるか、しなければなりません。

いずれも大変な費用が掛かりますし、一番現実的な硫黄分0.5%以下の燃料への切替も、肝心の燃料油について現時点で国際標準となるISO規格が固まっていない状況。

国内外の石油会社がそれぞれ独自に開発して、サンプルをテストエンジンで燃やして不具合が無いか結果を検証している段階とのこと。

年が明けると規制スタートまで残り1年になるわけで、世界中を運航しているすべての船がこれに対応する、またそのために新燃料の製造・供給・給油のインフラを整えることまで考えると、時間的にも、費用的にもとんでもなく大変な話で、海運業界にとって最大の課題です。

費用については当然運賃への転嫁が行われる見込みで、コンテナ船においてもほとんんどの船社が特別のサーチャージを導入することを発表しています。


国際物流にかかわる今年の重大ニュースと言えば、何と言ってもトランプ大統領が仕掛けた米中貿易戦争です。

そしてそれのカウンターとしてどこまで自由貿易を守る力になり得るか、TPP11(環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定)の12月30日発効。
そして来年2月1日の発効が決まった、日EU・EPA(経済連携協定)があります。

今年は年末と年明け早々に、日本にとって大変大きな貿易協定の発効が二つもあるわけで、原産地ルールの適用とか、KAUぞうのところの仕事的にもいろいろややこしい・・・もとい、通関のプロとして取り組みがいのあることになりそうです。

さらに遅くとも来年3月に交渉開始が予想されている、日米物品貿易協定(TAG)の行方も、国際物流に大きな影響を与えることになりそうです。


アジアと北米間の物流ですが、米中貿易戦争の影響で、当初は夏かせいぜい秋くらいまでは駆け込みの増加があって、それ以降は大きく減るんじゃないかと思われていました。

しかし11月の北米東航(アジア18か国・地域発米国向け)の貨物量は、単月で過去最多を記録。全体では前年度月比7.9%の増。中国出しは8.4%増という結果となり、今のところむしろプラスの影響となっています。

現在の状況を整理すると、米国は対中輸入品への追加関税として、500億ドル分の物品については25%、2000億ドル分については10%をかけています。

1月からこの2000億ドル分についても25%への引き上げを行う、というのが前提で「中国からの駆け込み輸入」が起きていたわけですが、これを「最大90日間猶予する」としているのが現在の状況。但しこの「90日間」も確約ではありません。

いずれにしても、この間の北米向けの貨物量の増加は明らかに需要の先食いなわけで、この年末、そして来年は2月5日になる旧正月前後の物流の動きがどういうことになるか、予想しづらい状況となっています。


EUも、合意なしの英国の離脱(Brexit)の可能性が強まったり、ドイツのメルケル首相、フランスのマクロン大統領が相次いで支持率を急低下させたり。
そしてここに来て、米日での株価急落です。

平成も終わりとなる2019年、一体どういう年になるんでしょうね。

そしていつもより長い年末年始のお休み中、KAUぞうの体重はどのような変化を遂げることになるのでしょうか・・・・。


いかがでしたでしょうか。

読んで、少しは「へぇ」と思っていただけたのであれば幸いです。

引き続きご愛読のほどよろしくお願い申し上げます。

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[2018/12/25 17:47] | 共同フレイターズに関して | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
■ CRUは東京港、東京オリンピック、そして世界を救えるか?その2
11月も終わりになってようやく本格的な寒さを感じるようになってきました。

今年は北海道の初雪が観測史上最も遅かったり、11月なのに台風28号、29号が発生して沖縄へ接近したり、やはり「これも温暖化のせい?」と思えるニュースが多いように感じます。

ようやく鎮火したようですが、カリフォルニアの山火事もものすごかったですね。
あれもいろいろ話になっていますが、やはり温暖化が一つの原因みたいですね。


さて、今回も前回に続き、海上コンテナの効率的輸送によってCO2排出量の削減にもつながる、CRU=コンテナ・ラウンドユースのお話をします。

前回、

・陸送されている海上コンテナの半分が空っぽであること、

・それを解消するために、輸入の貨物を下した後の空コンテナを港まで戻さずにそのまま輸出に利用する方法があること、

・これをコンテナ・ラウンドユース(CRU)と言うこと、

などをお話しました。

実施に当たってはいくつかのハードルがあるけれど、ここのところCRUが急速に脚光を浴びていて新しいフェーズに移りつつある・・・というところまでだったと思います。


前回、CRUを実施する上でのハードルとして

1.輸入コンテナの貨物を受け取る会社と、輸出する空コンテナに貨物を詰める会社との作業のタイミングも含めたマッチング

2.コンテナは船会社の物なので、輸出と輸入の船会社が同じでなければならないこと

3.CYでのチェックを通さずに輸入コンテナを輸出に転用した場合、コンテナが壊れたり、汚れていた場合の責任の問題

等をあげました。

実はこれらを解消する強力な方策があるんです。

それはなにかというと・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・

そう、ICDです!!

・・・・ごめんなさい、すぐ何の略称か説明しますから怒らないで読んで下さい・・・・


ICDとはインランド・コンテナ・デポの略で、内陸コンテナ置き場のことです。

つまり、輸入の貨物を下した空コンテナを一旦ここに集めて、輸出の為のコンテナが必要になった時にここから持っていく、という仕組みです。

内陸コンテナ置き場と言っても種類がありまして、文字通り一時的にコンテナを置いておく「置き場」から、保税蔵置場としての承認を受けていて、そこで通関まで出来ちゃう内陸コンテナヤードもあります。

これによってハードルの1.の輸出と輸入のタイミングの調整の問題がかなりクリアされますよね。

また、内陸コンテナデポの管理者が輸入コンテナのチェックを請け負うことで、ハードル3.の、輸入に使用した空コンテナの故障や汚れの問題も解決することが出来ます。

さらに、複数の船社が内陸デポを共同して利用すれば、2.の「輸出と輸入の船会社が同じでなければならない」というハードルもクリアしやすくなり、マッチング率もあがります。

内陸コンテナデポ設置の取り組みは地方自治体などとも協力しながら着実に進められています。


この内陸コンテナデポ、しばらく以前からCRUの切り札として存在していたし、前回紹介したKAUぞうのところも会員の、環境NPOエスコットでも積極的な取り組みをしていました。

しかし当初は、これはCRUへの取り組み全体に対してもそうなんですが、

「コンテナ輸送の効率化を通したCO2の削減」とか

「道路や港湾地区の混雑の削減」とか、よりも、どちらかというと

「輸送距離の短縮によるコスト削減」というのが、多くの荷主企業にとって関心の中心だったように思います。

その為、実際にコンテナを運ぶ運送業者さんにとって、

「二往復するよりいくら運賃を下げられるのか」

が荷主企業との間で話の中心になってしまい、輸出入企業のマッチングだとか、ブッキング船社や作業スケジュールの調整だとか、いろいろかかる手間に対してあまり割に合わない仕組みだったってのがなかなか普及しない背景にありました。

それがここにきて大きく変わってきたのが、社会的に大きく認知されてきた、「物流危機」と言われるようなドライバー不足、輸送力不足の問題と、特に東京港では、残り2年を切ったオリンピック開催期間中の渋滞対策問題です。

今のところストレートに「CO2削減」という環境問題からではないんですが、大手荷主企業様、大手国際物流業者さんなどがかなり強力に取り組みを開始して、大きくドライブがかかって来た感じです。

具体的スキームについて詳しく説明すると、国際物流の巨人であるN通さんとか、某大手建機メーカーの物流子会社さんとかの宣伝になっちゃうんであれなんですが・・・。


KAUぞうも日々の実感として、コンテナを陸送する輸送力の不足を痛感しています。
例えば、現時点で20’コンテナについてはすでに年末まで予約がいっぱいの状況です。

今度の1月年明けは5日、6日が土日にあたりますから、その分港にコンテナがたまります。

中国・東南アジアが休みになる旧正月も来年は2月5日と比較的早いので、1月7日の月曜から旧正月まで、例年以上にドレー(トレーラー)を押さえるのが大変になりそうで、今から頭が痛いところです。

内陸デポの活用とCRUが少しでも拡大して、この状況が少しでも改善すればいいなと、強く強く願っています。


CRUは東京港の混雑、東京オリンピック開催時の渋滞問題を解決できるか?

地球温暖化阻止の為のCO2の削減に貢献していけるか?

そして何よりもこれからますます厳しくなるドレー不足を少しでも緩和して、KAUぞうの安心・平和な世界救えるか?・・・・・・・・え?・・・・・


いかがでしたでしょうか。

読んで、少しは「へぇ」と思っていただけたのであれば幸いです。

引き続きご愛読のほどよろしくお願い申し上げます。


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[2018/11/26 23:53] | 時事ご案内 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
■ CRUは東京港、東京オリンピック、そして世界を救えるか?
すっかり涼しくなりました。
涼しいというより、朝とか寒いくらいですよね。

そんな季節にも関わらず発生した「猛烈な台風」。

ハワイでは、ハリケーンで、ウミガメの産卵地でもあり絶滅危惧種のアザラシの生息地でもあった島が消えちゃったとか。

あちこちで大変なことが起きているようです。
やっぱり地球温暖化が原因なんでしょうか。

国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)が10月8日、韓国の仁川で開いた会合で特別報告書を発表したとのこと。

「産業革命前からの平均気温上昇の上限を1.5度に抑えることが目標。このままだと2030年に1.5度を超える」

「1.5度の上昇ならなんとか対応できるが、2度上昇した場合ははるかに甚大な影響を受ける。」

「人類が温暖化に対応できるかどうかの瀬戸際だ」「その為には今すぐ行動しないと!」

等という、かなりテンションの高い報告書のようです。


今回はそれにちなんで・・・というわけでもありませんが環境がらみと言えば環境がらみの話です。


タイトルにもした「CRU」。

いったい何のことだと思いますか?

もったいぶっても仕方がないんで言っちゃうと「コンテナラウンドユース」の略称です。
「コンテナ・ラウンド・ユース」です。

・・・まだなんのこっちゃか分からないですよね。

普通、日本国内の道路を走っている海上コンテナって、実は半分は空なんです。
なぜかというと・・・

輸入されてきたコンテナは、港から国内の納品先の倉庫とか工場まで荷物を運んで下した後、空になって港まで戻ります。

輸出するためのコンテナは、港から国内の工場とか倉庫とかまで空で運ばれて、そこで荷物を詰めて港に戻ります。

だから道路を走っているコンテナの半分は空っぽ。空の箱だけ運んでるんです。
これってものすごく無駄だし、道路や港湾地区の混雑の大きな原因にもなりますよね。

そこで、輸入の貨物を運んだ後の空コンテナを港に戻さず、そのまま輸出する貨物を詰めてから港に戻すようにする。
そうすれば道路を走るコンテナの数、港湾地区に出入するコンテナの数を半分にできる。

これが「コンテナラウンドユース」です。

燃料も節約できるし、排気ガス・炭酸ガスの発生も減らせるし、いいことづくめですよね。

考えたら当たり前のことで、簡単に出来そうなんですが、実際にやろうと思うといろいろなハードルがあります。

まず一つ目が、輸入コンテナの貨物を受け取る会社と、輸出する空コンテナに貨物を詰
める会社とのマッチングです

地理的に近くなければ意味がないですし、コンテナの中身を下すのと、中身を詰める作業とのタイミングも合わなければなりません。

二つ目が、輸出と輸入の船会社が同じでなければならないこと。
コンテナって基本的に船会社の物なんです。(船会社がリース専門会社から借りているものもあります)

道路を走っている海上コンテナを見たことがある方はわかると思いますが、コンテナによって色も違うし、横に書いてあるマークも違いますよね。

輸入貨物を積んできたA海運のコンテナに、B海運に積んで輸出する貨物を詰めるわけには行かないってことです。

三つ目に、コンテナが壊れたり、汚れていた場合の責任の問題があります。

港湾地区にある、本船に積み下ろしするコンテナを置いておく「コンテナヤード(CY)」。
ここにコンテナが出入する際にはゲートがあって、コンテナを横からも上からもチェックして、壊れたり、穴が開いたりとかの異常がないかを確認します。

空のコンテナが戻って来た際には、コンテナの中が汚れていないかも確認して、汚れていたら洗浄します。

輸入貨物を下したコンテナをそのまま輸出に使った場合、もしコンテナのどこかに穴が開いていたり、例えばコンテナの床に油汚れがって、それが輸出する製品のカートンに付いたりしたらだれが責任を取るのか?

他にも、運送料の問題とか(ある地域と港との同じ一往復でも、片方空なのと、両方重い荷物を積んでいるのでは燃料費も違うし、2回積み下ろしを待つ待機時間もあるのに・・等)、いろいろと超えなきゃならないハードルがあるんですね。

このコンテナラウンドユース、KAUぞうのところも会員として初期のころから参加している環境NPO エスコットというところがもう10年以上前から取り組んでいます。

・エスコット公式ページ http://npo-escot.org/
・マッチング支援プラット・フォーム(GCM―system)ページ http://gcm-sys.org/

船会社、運送業者、輸出入の荷主企業、KAUぞうの所のような通関業者・利用運送業者、それに大学の先生なんかも加わったNPOです。

KAUぞうのところは、ここのところあまり会議への出席率も良くないんで、胸を張って「会員として頑張ってます」とは言いづらいんですが・・・。

長年地道に取り組んできたコンテナラウンドユースですが、実はここに来て、急速に脚光を浴びて新しいフェーズに移りつつあります。

それというのも・・・・

・・・長くなりました。続きはまた次回ということで・・・・
(もったいぶってもタイトルでばれている気がしますが・・・)


いかがでしたでしょうか。

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[2018/10/27 12:16] | 通関業・基本 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
■ 再びトランプの貿易戦争の話
北海道胆振東部地震で被害に遭われた皆様に、心よりお見舞い申し上げます。


さすがに朝夕には上着が欲しい季節になりました。
そんな中、またもや台風が来ています。

しかも「猛烈」で速度が遅くて、さらに「えっ?」ていうくらいの急カーブを切って、九州や本州にも上陸しかねないルートをたどりそうだとのこと。

今年はもうほんと本船のスケジュールは乱れっぱなしです。

入港が遅れて、せっかく手配したドレーをキャンセルしなきゃになったり、向け地が抜港になってブッキングの変更が必要になったり。

輸入も輸出もまだまだドタバタが続きそうです。


さて、皆さんもご存じの通り、9月24日、米トランプ政権は新たに2000億ドル相当の中国製品に対する関税を発動しました。

これに対して中国もすぐに600億ドル相当の米国製品を対象に報復関税を発動。
どこかで交渉して妥協するだろうという楽観的な予想を裏切って、米中貿易戦争はいよいよ泥沼とも、血みどろとも呼ばれる領域に突入しちゃいました。

米中貿易戦争の話は7月にもここで取り上げました。

あの時は結論として、米中貿易戦争 → 貨物の激減 → 国際物流の危機 みたいな直接的な影響は、それほどないんじゃないか、というようなことを書いたと思います。

で、その後実際のところどうだったかというと、アジア発米国向けのコンテナ貨物の8月の速報値が、前年同月比ほぼ横ばいの0.6%増の結果となりました。

ここのところ過去最高とかを更新して好調だったんで、明らかに減速と言っていいと状況です。

内訳をみると、シェア1位の中国発に関しては2.2%のマイナス。それを、シェア2位以下の、韓国、台湾、ベトナム発の増加がカバーした形です。

9月24日の関税発動の「2000億ドル相当の中国製品」。対象は生活必需品まで含んでいて、家電や家具など5745品目とのこと。

さらに中国の報復関税への再報復として、2670億ドル相当、つまりは昨年の中国からの輸入額全部に相当するまでに対象を拡大するとか、税率を10%ではなく25%に引き上げるとか、まぁ、一言で言うとすごいことになっちゃってるわけです。

これ、どう考えても、アジア発北米向けのコンテナ物流にやっぱり影響しますよね。

でも正直KAUぞうのところでは、日本からアメリカ向けの輸出貨物はほとんど扱ってないんですよね。

KAUぞうのところの規模では、かなりの量があるという話の、完成車の輸出なんてもちろん扱ってないですし。

むしろ輸出で好調なのが、相変わらずベトナムをはじめとした新興国向けの中古の機械や建設機械類。
貿易戦争の影響で製造拠点が中国から他のアジア諸国に移るんであれば、インフラ整備もまだまだ必要だし、この流れ、これからも続くんじゃないでしょうか。

それと最近急増しているのが中国向けの食品や化粧品、雑貨類の輸出です。

KAUぞうのところで以前中国と言えば、食品とか玩具とか、木製品とか、墓石とかの輸入か、廃プラスチックだとかスクラップの輸出先でした。

それが急速に製品の「消費地」=輸出先になってるんです。
日本への旅行者の「インバウンド消費」もそうですよね。

そうやってふと考えてみて不思議に思うのが、結局今の貿易戦争っていうのが、世界中の国がアメリカに品物を買ってもらいたがっていて、アメリカがそれを「買ってやらないよ」って言ってる構図だってことです。

アメリカは経済が好調だとは言え、トランプさんが問題視してるみたいに貿易は赤字だし、政府も赤字で国債を海外に売りまくっていて、その国債を世界で一番買ってるのが中国なわけですよね。

今アメリカの金利が上がってドルが値上がりして、マネーゲーム的にはアメリカにお金が流れてます。
でも結局そうやって集めたお金で世界中から物を買いまくって、借金を増やし続けてるわけで、いや、ストレートに借金じゃなくて、「金融商品」として売ってるんでしょうけど・・・。

「買ってやらない」が「売ってもらえない、買ってもらえない」になったらどうするんでしょう。

中国は中国でああいう国ですから、政治的、軍事的にはいろいろ問題と言うか摩擦がありますが、急成長していて、お金を一杯稼いでいて、人口もアメリカの3億数千万人に対して13億とか14億とかいるわけですよね。

トランプさん、さすがにEUや日本と正面から貿易戦争をするつもりはないようですが、ヘタ打ったら、アメリカ1stのはずがアメリカlonelyになって、一気に中国に抜かれちゃうんじゃないでしょうか。

まぁだからこそ対抗するために中国のハイテクへの国のテコ入れを問題にしたり、貿易戦争を仕掛けてるんでしょうが・・・。

それと何より怖いのが、米中間で貿易戦争が起きていてさらにエスカレートする恐れがあり、日本とアメリカ、EUとアメリカ、カナダ・メキシコとアメリカの間でも、これから関税や貿易を巡ってややこしい交渉が続くにも関わらず・・・・世界的に経済が好調だってことです。

米国の株価もいったん下がったものの反発して経済も好調だし、日本でも、株価がバブル崩壊後の最高値をつけましたよね。

中国も、アメリカとの貿易戦争の影響対応のために減税を行ったら、景気が良くなったとか何とか。

変な話「米中貿易戦争激化で世界経済失速!」て言うなら、素人のKAUぞうにもすんなりわかるんですが、「世界の経済成長率に〇〇%マイナスの影響を予測」とか言いながら、逆に好調だと何とも不気味で仕方がありません。


・・・・どこにも落ちないだろなぁと思いながら、落としどころのない話をいろいろ書いちゃいました。

11月の米中間選挙とやらが終わって、なんとか全体としてまっとうな方向に向かってくれるといいんですが・・・。

・・・ところでKAUぞうのところ、10月に入っても19卒社員募集中ですので、これ読んでる学生さんがいらしたら是非是非ご応募を検討下さいませ・・・かなり唐突ですが・・・。


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[2018/09/28 23:50] | 時事ご案内 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
■ 東京オリンピックと交通渋滞の話
この夏は「最高気温37度」なんていう予報が当たり前になって、日本もいよいよ地球温暖化の影響で亜熱帯にでもなった感じでした。

予想通り台風も多かったですね。

ついこの間はびっくりするようなゲリラ豪雨と、絶え間なくフラッシュをたいているかのような雷にも遭遇しました。

そんな夏もそろそろ終わりを迎えつつありますが、これから秋に向け、まだまだ台風が来るんでしょうか。

9月は3連休が2回もあります。そうすると当然稼働日が減りますよね。

ここの所ただでさえ台風で船が遅れたり、そのせいで抜港になったりでスケジュールが乱れているのに、これ以上台風がきたらどういうことになるのか。

みんないまから頭を抱えています・・・


さて、いまジャカルタではアジア競技大会が開催され、連日日本勢のメダル獲得のニュースが流れていますね。

ここで活躍した選手が注目され、次はいよいよ東京オリンピックと言うことで、2020年に向けて徐々に盛り上がってきている感じでしょうか。

そんな中ですが、KAUぞうが非常に心配しているのがオリンピックによる交通機関の混雑や道路の渋滞です。

今年は7月から1ヶ月間、オリンピック開催時に電車の混雑を回避するための試験として、
官民協力しての「時差Biz(ビズ)」なる時差出勤が、多くの企業の協力を得て実施された、なんて記事も目につきました。


今回の東京オリンピック、招致にあたっては例の「お・も・て・な・し」というのが記憶に残っていますが、「臨海地区を中心にした非常にコンパクトな大会」というのも大きなアピールポイントだったようです。

コンパクトな大会・・・つまりはいろいろな会場が一つの地域にエラク集中するってことですよね。

KAUぞうの本社オフィスからは豊洲の新市場や、その向こう側でしきりと建設中の選手村の様子が見渡せます。

今回かなりいろいろな競技が、有明や夢の島、お台場、大井などで行われる予定のようです。


「東京オリンピック 渋滞」でググってみるとこんなのがずらっと出てきました。

・東京五輪で首都高渋滞1.8倍 物流業界「時間変更厳しい」

・東京五輪時の通勤ラッシュは「鉄道が止まるほど混雑」との試算に

・「東京2020」その日、電車は止まり駅では大混乱が起きる…専門家が警鐘

・東京五輪、大渋滞への備え 車使用の抑制呼びかけも

・東京五輪期間中は「ネット通販ひかえて」


・・・いや、あの、別にオリンピック開催に反対しているとか、文句言ってるとかじゃないんですが、まじちょっとやばくないですか?

特にここ数年、東京の港湾地区は、輸出入貨物の物量の増加に伴ってただでさえ混雑が問題になっています。

以前KAUぞうは横浜支店にいたんですが、横浜も港湾地区と観光地、例えば山下埠頭と山下公園とかがすぐ隣接してるんですよね。

毎年、確かお盆の期間だったと思うんですが、普段は車で15分かからないくらいで行ける本牧税関まで、道路が大渋滞で、山手の方を回ったりして1時間くらいかかった記憶があります。

あと、東京本社が海岸2丁目にあった時の東京湾大華火祭の日。帰ろうと思ってドアをあけたら、ビルの前にずらっと人が押し寄せていて怖いくらいでした。

それとクリスマスイブにお台場で飲み会をやった帰り(なぜそんな日にそんなところで飲み会をやったのかはご想像にお任せします・・・多分合ってます・・・)。
ゆりかもめを何台待っても人がいっぱいで全然乗れなくて、深夜まで帰れなかった・・・なんてこともありました。

一つの地域にたくさんの人が集まるのって、ほんとおっかないというか、想像以上にすごい事になりますよね。


オリンピック開催まであと6XX日。そんなカウントダウンも目にするようになってきました。

残る2年弱の間に、何とかいろいろ対策が立てられることを期待しています。

KAUぞうの思いつく対策ですか?
DJポリスを100人単位で動員して、人の流れをさばくとか・・・・・・ついでに車も・・・


いかがでしたでしょうか。
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